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無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


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111/145

第111話:ゾロ目の奇跡? パパへの「わがまま24連発」地獄!

「パパー! 今日は111話だよ! ゾロ目だから、パパがみんなのお願いを何でも聞いてくれる日なんだよね!?」

 朝食のテーブルで、末っ子がキラキラした瞳で爆弾発言をしました。すると、12人のママと12人の子供たち、計24人の目が一斉に獲物パパを狙うハンターのように鋭く光りました。

「え、えぇっ!? そんなルール、いつの間に……」

「……マスター。今、決まった。……全宇宙の総意。……パパ、拒否権なし」

 セレスが淡々と(しかし自分の願い事を書いた巻物を隠しながら)告げ、ついにリアムへの「24連発無茶振りタイム」が幕を開けました!

「まずは私から! パパ、今すぐ私を抱っこして、銀河を一周お散歩して!」

「パパ様、私は『パパの形をしたダイヤモンドの像』が欲しい! 100メートル級のやつを今すぐここに!」

「リアム様、今夜は私と二人きりで、時間の流れを止めた異次元で100年くらいデートしてくださいな?」

 子供たちの可愛らしい(?)わがままから、ママたちの重すぎる愛の要求まで、リアムに次々と襲いかかります。

 リアムは全知全能の力をフル稼働! 右手でダイヤモンドの巨像を錬成し、左手で子供を抱っこして銀河を爆走。さらには分身を作ってママたち全員と同時にデートを開始するという、神ですら過労死するレベルの神業を披露しました。

「わ、わかった! 全部やるから! 順番に並んで! リュカ、デート中に火を吹いて喜ばないで、宇宙服が溶けちゃう!」

 しかし、24人の願いはエスカレート。

「パパ、猫の耳を生やしたまま、大統領の演説をして!」

「リアム様、私をイメージした新しい星座を今すぐ88個作ってくださいな!」

 もはや「わがまま」というより「宇宙の再構築」に近いリクエストの嵐。リアムは汗だくになりながらも、家族の笑顔のために指先一つで銀河を動かし、猫耳を生やしながら星座を爆誕させ、全宇宙の住人が「今日のパパ、なんか多忙すぎて残像が24人分見える……」と拝むほどの大活躍を見せました。

 ようやく24個すべてのお願いを叶え終え、魂が抜けかけたリアム。

「……ふぅ。これで、やっと一休みできるかな……」

 すると最後、セレスが静かに歩み寄り、自分の巻物を広げました。

「……マスター。最後、私。……わがまま、言う。……『明日も、明後日も、パパが笑って一緒にいてくれること』。……以上」

 そのあまりに純粋で反則級のわがままに、リアムは力脱けして笑ってしまいました。

「……それなら、魔法を使わなくても叶えられるよ。……よし、明日はみんなで、普通にのんびりしようね!」

 結局、パパは家族の愛に勝てないまま、第111話の夜は更けていくのでした。

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