第103話:全次元お嫁さんバトル!パパ、パン一つで宇宙を燃やす
先日のパン屋騒動で、リアムが焼いた「聖なるパン」のあまりの美味しさと、エプロン姿の「はにかみスマイル」が全宇宙に中継されてしまった。その結果、統合されたばかりの異次元から、血気盛んな女神や魔王の娘たちが聖王宮へと押し寄せたのである!
「リアム様!我が次元にもパンを……いや、私を妻にして毎日パンを焼かせてください!」
「何を言うか!リアム様の『あーん』を受けるのは、この私だ!」
聖王宮の門前は、数兆人の美女たちによる「パパ争奪デモ」で埋め尽くされ、空には彼女たちが持ち寄った「結納品(銀河一つ、超古代兵器、不老不死の薬など)」が山積みになっていた。
「わわわ、みんな落ち着いて!僕はもう24人も家族がいるんだよ!これ以上はお家に入りきらないよ!」
リアムがバルコニーから必死に説得するが、その「困り顔」がさらに彼女たちのハートに火をつけ、叫び声で時空が歪み始める。そこへ、背後に漆黒のオーラを背負った12人のママたちが、最強の布陣で降臨した。
「……あら、随分と賑やかですわね。害虫駆除の時間はまだ先だと思っていましたけれど?」
エルナが笑顔で魔力を解放し、空の色を「嫉妬の紫色」に変える。リュカは「パパのパンを食べていいのは、パパを愛し抜いた者だけだ!力で奪えると思うなよ!」と、巨大な龍の姿になって咆哮した。
「……マスター。防衛プロトコル、起動。……これより、パパに近づく不届き者を全次元から強制排除する。……ママたちの怒り、最大出力。……正直、私が一番怖い」
セレスが淡々と報告する中、ママたちと他次元の美女たちによる「究極の嫁姑バトル」が勃発。飛び交う魔力と愛の衝撃波で、周囲の小惑星が次々とハート型に削れていく。
「みんな、やめてー!僕のために争わないで!……わっ、子供たちまで『パパは僕たちが守る!』って、おもちゃの剣でブラックホールを斬り裂いてる!? 止めて、誰か止めてー!」
結局、ママたちの圧倒的な「正妻の余裕(という名の物理的圧力)」により、他次元の美女たちは「いつかパパのパンの耳を貰う権利」という整理券を渡されて強制送還。
嵐が去った後の聖王宮で、リアムは12人のママたちに囲まれ、「リアム様、あの方たちに鼻の下を伸ばしていませんでしたこと?」と、朝まで「愛の再教育(お説教)」を受けるハメになるのでした。
「……パンを焼いただけなのに、どうしてこうなった……」




