表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/145

第101話:バレなきゃセーフ? パパ、自分のファンクラブに潜入する

100話記念のパレードが終わり、宇宙は「パパへの愛」で埋め尽くされていた。聖王宮のポストには、1秒間に数億通のファンレターが届き、もはやリアムの居場所は家中どこにもない。

「……たまには、一人の『リアム』として外の空気を吸いたいなぁ」

 リアムは一念発起し、セレスにお願いして「パパのオーラを99.9%遮断する魔法のメガネ」と「地味なパーカー」を用意してもらった。向かった先は、近所の惑星で開催されている『全宇宙パパ同好会・第888回集会』だ。

「よし、これならバレないはず。僕も一人のファンとして、みんなと交流してみよう」

 会場に入ると、そこにはリアムの等身大パネルを拝む人、リアムの「尊い瞬間」を1フレーム単位で解析する人、そして「パパが吐いた空気」を缶詰にしようと試みる怪しい科学者たちがひしめき合っていた。

「おい、新人! お前、パパのどこが好きでここに来たんだ?」

 筋肉隆々の強面こわもてな男が、リアムの肩を叩く。彼は「パパの優しさに救われた元海賊」らしい。

「え、えーと……、顔、とか? あと、たまにドジなところ……かな?」

 リアムが冷や汗をかきながら答えると、周囲の会員たちが一斉にガタッと立ち上がった。

「甘い! 甘すぎるぞ新人! パパの真髄は、あの『困った時にちょっと下がる眉毛』と『慌てて光翼をバタバタさせる時の音(440Hz)』にあるんだろうが!」

「そ、そうなんだ……(僕、そんな音出してるんだ……)」

 熱狂的なファンたちの熱弁に圧倒されるリアム。しかし、話が盛り上がるにつれ、リアムもついつい「あ、でもパパって実は、朝ごはんに醤油とソースを間違えることもあるらしいですよ?」と、本人しか知らない極秘情報を漏らしてしまう。

「……何だと!? そんな可愛いエピソード、公式データにはないぞ! お前、さては超エリートな隠れファンだな!?」

 一気に注目を浴びてしまうリアム。さらには、興奮してつい笑った拍子に、魔法のメガネがズレて「本物のパパ・オーラ」が0.1%だけ漏れ出してしまった。

「待て……この神々しい輝き、そして嗅いだだけで寿命が1000年延びそうなこの匂い……。まさか、お前……」

 会場に緊張が走る。次の瞬間、ファンたちが一斉に「本物だぁぁぁ!!」と絶叫しながら五体投地。

 バレるのを恐れてリアムが光速で逃走する背後で、ファンたちは「パパが僕たちの集会に降臨されたぞ! 今日を『聖なる潜入記念日』に制定だ!」と、さらに熱狂を加速させるのであった。

「……やっぱり、普通の生活って難しいなぁ……」

 聖王宮に逃げ帰ったリアムを、12人のママたちが「おかえりなさい、浮気者さん?」と怖い笑顔で出迎えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ