アズテキウムについて
これはアズテキウム・ヒントニーです。
こちらのゲオヒントニア・メキシカーナと同原産地かつ近縁種とされていますが、一応は別種です。まぁ見た目で一目瞭然でしょうが。
ゲオヒントニア・メキシカーナ
メキシコ - ヌエボレオン州に連なるシエラマドレ山脈。
ガレアナ町からラヨネス村付近。標高800m以上かつ、カルシウムたっぷり石膏の崖に、ガッチリ引っ付いて生息しています。生息地域が非常に狭いことが分かります。
今日はそんな高級サボテン、アズテキウムについて解説していこうと思います。
高級と言っても、コピアピアほどではありませんよ?
せいぜい20000円程度です。……高いな。
というのも国際商取引が禁止されてから乱獲・密猟が進み、値が高くなってしまいました。しかも成長が極端に遅く、実生も困難な始末。とはいえ最近は接木で一気に育てることができるので、リッテリ(後述)以外はお安くなっている傾向にあります。
独特の風貌から人気の絶えないサボテンです。
かくいう僕もヒントニーに一目惚れして、そこからアズテキウムを揃えていきました。
アズテキウム属は3種しか存在しません。
1.アズテキウム・ヒントニー(別名:雛籠)……画像右
2.アズテキウム・リッテリ(別名:花籠)……画像下
3.アズテキウム・バルデジー(別名:紅籠)……画像左
この3種でアズテキウム属は構成されています。
全種コレクションしやすいですね。
ヒントニーは大きいもので直径10cm、高さ6〜10cmです。横線の溝がズラっと走っていて、触ると心地よいです。花の色は鮮やかな紅ピンクです。アズテキウムの中では大型の部類に入りますが、自根のもの(接木でないもの)は早く売れてしまうので、大きいものを見かけたらすぐ購入しましょう。30000円以内なら即買いでも良いくらいです。
リッテリは直径2-6 cm、高さ3 cm。群生する場合がありますが、その場合は値段が150,000くらい超えます。花は白と薄ピンクが混じったような色。先端がピンク色になっている場合が多いです。小さいものでも結構高いです。
バルデジーはリッテリと似ていますが、よく見ると造形が違います。大きさはリッテリと同じくらい。ですがリッテリより明らかに値段が低いので、手に入れやすいです。花の色はヒントニー同様、鮮やかな紅ピンクです。
今回はアズテキウムについて解説いたしました。
サボテンは誰でも一回は購入すると思います。そして「どれもなんか似てるな……」となって飽きてしまう事例が多々あります。構いすぎて根腐れさせちゃうことも(これは素焼き鉢で対策できますが)
個人的にはサボテン→ユーフォルビア→塊根植物→灌木→サボテンみたいな感じで元に戻ってくる印象があります。あくまで自分がそうだったというだけですが。
サボテンは見た目が似てるものが多いですが、いざ深く知っていくうちに、のめり込んで行く感じがあります
個人的にはユーベルマニア・ペクチニフェラとか好きです。
あとはアリオカルプス・ゴジラとか、
オルテゴカクタス・マクドガリーとか……
サボテンも奥が深いです。
興味がある方はぜひ手を出してみてください。マクドガリーなんか可愛らしいですよ。