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以前書いたチレコドン・ハリーのような「謎」について


https://ncode.syosetu.com/n3193jj/8


以前にこちらの記事で書いたハリーについてです。謎の植物認定を与えました。


ヤフオクで購入した「謎」は、チレコドン・ハリー(Tylecodon hallii)という名前で売られていました。

以前より欲しかった植物で、根っこのない抜き苗状態でした。発根管理が必要だったので、失敗したときのため一応2株買いました。


またハリーは本来、非常に高価な品種です。

現在流通しているチレコドン種において、最も高級なものと言っていいと思います。


挿絵(By みてみん)


そんな株がコチラ。

左は11,000円。右は10000円で手に入りました。これ発根済みだと60,000円です。やっばい。


右の株の方が大きいのに、なんで安いのかって?

それはまぁ……根本の切り口がちょっとこう……

直角にねじれてるって感じというか……まぁ形がアレでしたね。発根もなかなかしない曲者ちゃんです。


さて購入した時は微塵も疑っていなかったワケですが、実際に手に取ってみると不思議に思えてきます。どうにも別物のような気がしてなりません。写真で比較してみましょう。


挿絵(By みてみん)


シワが寄っていて、ゴツゴツしていて、デコボコ。

しかもやたらと火に焚べたような焦げ茶色。


挿絵(By みてみん)


チレコドン・ハリーは表面がツルツルぴかぴかしているはずです。

色合いももっと白茶色というか、淡い色のはずです。このように。


表皮以外はハリーのそれと一致している……と思います。抜き苗状態なので、葉っぱもまだ見てないんですけどね。


とりあえず浅い盆栽鉢に植え付けました。前回の記事参照

画像右のハリーなんですけど、形状が歪すぎて、盆栽鉢じゃないとうまく植え付けられませんでした。

盆栽鉢は浅いので、発根したらすぐ別のやつに植え付けてあげようと思っていました。2024年12月31日。孤独な年末のことでした。


そしたら3月16日。

左の株が発根を確認しました。こちら画像です。


挿絵(By みてみん)


どこからか湧いた赤黒いダニ……?

それが根っこを吸汁しているみたいでした。これが原因なのか走りませんが、この根っこはこの後ちょっと萎れていきます。そして変な形の根っこになって落ち着きます。


葉っぱも出てないのに発根……?

そして発根して水も吸っているはずなのに、永遠に葉っぱが出てこない………


この辺りで謎の植物認定がなされます。

調べても調べても、同じような植物が見つからないのです。海外も漁ってみましたが全然見つかりでした。

ちなみにAIのGrokに質問しても、検討はずれの答えしか来なかったです。


なのでひとまず「チレコドン.sp」と認定します。

".sp"とは品種特定がなされていない未記載種のことです。チレコドンは結構な数のsp種があり、出回っているのも多いです。

自分的にはハリーの近縁種ではないかと思ってます。


さて過ぎることそれから9月。

モノホンのハリーを買いました。感じます。モノホン感。


表皮がツルツルしてて、先端が先細り、ひょっと淡い色合いで、形状がなんかこう……食器のフォークのような感じ。


そして9月に買ったハリーは発根したまま、葉は出さない。微動だにしない。

大きい株に至っては根っこも出ない。


ここらでわたしは、発根しないデカい方に見切りをつけました。

デカい株で形も歪。なのでココらで分断してやろう。4つに解体して、それぞれで発根管理してやろう。


切ってみます。赤い断面。えっ赤い断面!?!?


赤い汁が出てきます。なんで!?

以前に、先端を少し剪定したことがあります。そのとき、切った箇所は緑色でした。葉緑体あるんだなぁ〜と感心した覚えがあります。


なのに根元の方は赤い色素が染みています。意味不明!?

思えばチレコドン・ワリチーも断面、黒かったなぁ……。なんかグジュったところ切ったら黒かったです。


味見として、汁を舐めると甘かった。

ちなみにパキポとかも舐めたことあります。毒の味でした。キョウチクトウ科なので苦くてビリビリ。


とりあえずトップジンペースト(オレンジの塗り薬)で、切り口を補修しました。


トップジンは買ったはいいものの、あまり好みではありません。

そのニンジンのような毒々しいオレンジ色が、傷口を目立たせてしまいます。


無骨な塊根を飾るうえで、その傷跡を飾る派手なオレンジは、正直いって癇に障ります。

かといって後でトップジンを除去するにしても、傷跡にべっとり張り付いています。


剥がす時に傷跡も一緒にベリベリしちゃって、傷を広げてしまうのです。

色々と面倒なんですよね。観葉植物には向いていないお薬です。

しかし今回は別。傷跡が紅色です。塗っても目立ちませんでした。嬉ち!


モノホンのハリーも、赤い色素を持っているのでしょうか?

根本を切って確認するわけにもいきません。発根したら60,000円。ぶった斬るやつとかいるのか?


そんなワケでこれなんなんでしょうね?

そもそもチレコドンみたいな形ですが、ほんまにチレコドンなんかな?

葉っぱを永久に出さないのでそれすら謎。


でも威容と貫禄があるうえに、唯一無二の存在です。

sp種は種族同定がなされていないと言いますが、それすなわち流通が少なくオンリーワンということ。


見た目も無骨でかっこいい。焦げ茶色のゴツゴツとかロマンでしょ。結構硬くて武器に使えそう。

少なくとも自分はコイツらを可愛がっています。変化が根っこくらいしかないけど。


ん………?


挿絵(By みてみん)


切り口が……?


挿絵(By みてみん)


切り口が両方とも赤いぞ!!!

紅色だァァァァァァァ!!!


記事の締め、写真を載せようと確認していた時に気づきました。

あ〜やっぱコレ、ハリーなんだ……。デコボコしわくちゃ焦げ褐色のハリーなんだ……

過酷な環境でいじめられてきたんだねェ……葉っぱも出さないので引っ込み思案になるのも当然ですな。


そんな一部始終を久しぶりに書き連ねました。おわり。



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