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アークギア・サーガ~異世界VRMMOゲームの加速&転生世界で神ゲーを遊んでみた~  作者: ゆめみじ18
第1章「選択は再び委ねられた」西暦2034年4月1日
5/7

第2話「サーガのステータス」

(この時間経過の感覚……なるほど、これは計算だけでもしんどいな……。とても初心者や中級者向けって感じじゃない、上級者向けだ。まだゲーム世界の事しか考えてないが、現実世界の事も考え始めると、更に頭のタスクを取られそうだ……。その上、()みたいな同類が複数人居てみろ、この時間管理を、ステータスどころか、人数分しなきゃいけないことになる……などのゲーム進行としての労力は計り知れない……)


 転生物語の始まりが1人称と人間1人なのがよく分かる。

 赤ちゃんは喋れないから考えるしか無いのだ。よく出来ている……。

 とはいえこの物語は3人称主義だ、これで行かせてもらう。

 

(あれから1週間。何もしないで、ぼーっとしていた。まぁ子供は遊んでるぐらいがちょうどいいから、ぼーっとするぐらいがちょうどいい。とは言え……)

 

 「どうだ? センクウ」

 「冷たいでしょう?」

 

 センクウは、両親が家に持って帰ってきてくれた〈氷〉を物珍しそうに、見せてくれた。センクウは氷をピタっと触る。

「ちべたい!」

 5歳児の手肌に、冷たいひんやりとした感触が宿る。

 両親が言うにはこれで保存食料品が長持ちするそうだ……。

 

(なるほど、そういう(・・・・)事か)

 自分でも意味不明な思考回路が回ってゆく感覚……この感覚は嫌いじゃない。

 並列思考って奴だ。現実世界の状況下と、サーガ世界の状況下で思考が同時運用される感覚……。

 いつになってもこの感覚には慣れない、昔は、没頭? 没入? 憑依? 夢中になって1つの世界に専念できたが、高校生になってそれが出来なくなったのは痛い……。とはいえ、今は5才児だ。5歳児なりの行動をしようとセンクウは思った。

 

「さてと……」

 センクウはこの世界では割と自然と、(ステータス)ウインドウを開いた。

 

 ◇

 

  現実世界。

 西暦2034年4月14時00分。※現実時間1時間経過。

 【信条戦空(しんじょうせんくう)、15歳と322日目】

 ※誕生日、西暦2034年5月14日で計算。


 アークギア・サーガ。

 サーガ歴5年4月8日14時00分。※サーガ時間1週間経過。

 【センクウ、5歳と7日目】

 ※誕生日、サーガ歴0年4月1日で計算。

 

 センクウ【レベル1】経験値【5/10】

 源動力(げんどうりょく)3/知心力(ちしんりょく)6/速制力(そくせいりょく)1/幸運力(こううんりょく)4。

 

 ◇

 

 (何だこりゃ? 見たことのないステータスだ……、これじゃあ他のゲームと比較できない……。だが、GM(ゲームマスター)ミュウの事だ、この世界にとって最適(・・)なゲーム進行にしたんだろう。あいつが無駄な事をするなんて、ほぼ無いからな。真面目すぎるんだよ、あいつは)

 

 などと、考えながら。センクウは両親のステータスを見比べる。

 ステータスというのは本来、1個では意味を成さない、比べて初めて差異が解るのだ。

 

 ◇

 

 テンクウ【レベル5】経験値【50/160】

 源動力30/知心力20/速制力25/幸運力10。

 

 リョウコ【レベル3】経験値【10/40】

 源動力15/知心力20/速制力10/幸運力30。

 

 ◇

 

 (……一般人の父親がレベル5ってことは、一生の半分を使ってもやっとレベル5になる程度か? となると、すごく強い奴は10ぐらいの世界かな……うーん、まだ解らん……!)

 

(とは言え、レベル5とレベル3の両親が「セッ!!」をして俺が生まれたってわけか! となると、素質はあんま無さそうだな、……ゲーム脳だが……。どれ、それもそのうち解って来るだろう)

 

 センクウは、これまたよく解らず、ウトウトと、また昼寝をし始めた。

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