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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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父は冷酷

アリス様のおかげで人知れずソフィアは命拾いをしたがアリス様の話は王に使える上級官僚の耳には届いてしまった。

  クレア公爵「アリスが?」

ウォールポール公爵「はい。」

クレア公爵「…王様は何と?」

ウォールポール公爵「アリス様の意見を承諾なされたと…」

クレア公爵「そうか。」

ウォールポール公爵「クレア公爵殿?」

クレア公爵「エドワード王様の決めたことなのだからそれに従わなければな。」

ウォールポール公爵「はい汗」

アランの父であるウォールポール公爵は、アリスの父であるクレア公爵がソフィアにしようとしていた事を知っているためクレア公爵の方針転換に焦っていたが、当のクレア公爵は、椅子の肘掛けに頬杖をついて娘について考えていた。


  クレア公爵は、「ラックス魔法学院」の休日にアリスを呼び戻した。

  クレア公夫人「あなた汗」

クレア公爵「大丈夫だ。」

アリスと会う前にクレア公夫人は、夫が娘に何かしないか不安だったがクレア公爵は眉を下げながらも夫としての顔を見せて微笑みながらクレア公夫人に言った。

  アリスは、心底嫌そうな顔で父と会ったのでさすがのクレア公爵も苦笑いをしてしまった。

  クレア公爵「アリス。お前は政治には興味がないと思っていた。」

アリス「父上のおかげで興味ないですよ。」

クレア公爵「はぁー。

…ならなぜ今回は?」

アリス「『政治』ではなくただ『友達』を助けただけです。」

クレア公爵「…後悔は」

アリス「しないです!」

アリスは、冷酷と言われる父に対しても堂々と言い放った。クレア公爵は、面食いながらも少しだけ娘の成長を嬉しく思っていた。

アリス「もう学院に帰ってもよろしいでしょうか?早く帰って魔法の勉強をしたいので」

クレア公爵「あぁ。」

アリスは、父であるクレア公爵に頭を下げるとそそくさと父の執務室を出て行こうとした。クレア公爵も立ち上がって娘を見送ろうとしたがふとある事を思い出しアリスに話しかけた。

クレア公爵「お前は、家のひいては王家を支える公爵家の跡取りだ。」

クレア公爵の重い話にアリスは、ゆっくり父に振り向いた。

クレア公爵「ウォールポール公爵家などと苦手な政治でやり合えるか?」

アリス「はい。」

クレア公爵は、不安だった娘の将来に娘の力強い目にホッとした。

アリス「ただ、私が跡を継ぐ頃には世界が一変しているかも知れませんが」

だが、思っていもいない言葉にクレア公爵は驚きアリスに理由を聞きたかったがアリスはすでに部屋を出るところだった。

  アリスは、すぐにでも学院に戻りたかったが心配で執務室の前にいた母親に止められてしまった。

  クレア公夫人「もう戻るの?」

アリス「はい。」

クレア公夫人「昼ご飯ぐらい一緒に食べない?汗」

アリス「…それぐらいなら。」

アリスは、読みたい本や学びたい魔法が多かったがルンルンで久しぶりに娘と過ごす母親と昼ご飯を堪能した。

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