友達に
アリス様「王様よろしいでしょうか?」
エドワード王「アリス・クレア公爵令嬢、どうしましたか?」
アリス様「失礼致します。
王様、ソフィア・リドルの排除はお待ちください!」
エドワード王「おや」
アリス様「同じ魔法学院の生徒である私から見たリドルさんはとても良い子でとても問題があるとは思えません!それに、リドルさんは私を助けてくれたんです!
…せめて、卒業までに「光」魔法を手に出来なかったら魔法関係で仕事をさせない程度でどうでしょうか?」
エドワード王「良いのですか?この件は、貴方の父が貴方を思って私に頼んできた事ですよ?」
アリス様「王様、父の言葉に耳を傾けないでください!」
エドワード王「おや」
アリス様「父は、世界を緊張に陥れ冷戦を始めた人物です!そのような者の操り人形にならないでください!」
アリス様の強い言葉に王を守る騎士が一斉に槍を向けたがエドワード王は笑い出した。
エドワード王「よい」
エドワード王の言葉で騎士たちをアリス様に槍を向けるのをやめた。
エドワード王「では、ソフィア・リドルさんは、「ラックス魔法学院」を卒業するまで見守るとしよう」
アリス様「ありがとうございます!」
アリス様は、エドワード王に会釈をして謁見の間から出て行こうとした。
エドワード「アリス・クレア公爵令嬢ありがとう」
アリス様は、驚いてエドワード王を見るがエドワード王は、ただアリス様に微笑んでいるだけだった。アリス様は、分からなかったがとりあえずエドワード王に頭を下げて謁見の間を出た。
アリス様「オリビア」
アリス様が部屋から出るとずっと待っていたのかオリビアがいた。2人は、魔法学院に帰りに歩き出した。
オリビア「ソフィーちゃんが「光」魔法を授かるって信じているの?」
アリス様「分からない。」
オリビア「ふふふ、そっか~」
アリス様「…オリビアは?」
オリビア「私は、もちろん信じているよ!」
アリス様「まぁ、オリビアはそうだろうな」
オリビア「うん!友達だもん」
アリス様「…「友達」か。」
オリビア「アリスちゃんは、ソフィーちゃんと」
アリス様が魔法学院に帰って来て渡り廊下を歩いていると空き部屋で昼寝をしていたのかソフィアがアリス様の前に出てきた。
アリス様「…ソフィア!」
ソフィア「アリス様⁉︎」
アリス様「私のことも「様」を付けないで呼んで!」
アリス様から咄嗟に出てきた言葉は可笑しくてアリス様は顔を赤らめて目をキョロキョロさせながら下を向いてしまった。そんなアリス様に優しく微笑みながらソフィアは、「うん!」と頷いた。
アリス様「…タメは、言っていないぞ。」
ソフィア「あら、ダメでしたか?」
アリス様「直すな!
はぁ…良いよ。
これから友達になってくれるか?照」
ソフィア「もちろん!」
握手をしようと手を出したアリス様を無視してソフィアは、アリス様に抱きついた。アリス様は、焦りながらまだ小さいソフィアの身体をそっと抱きしめ返した。




