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高鳴る夜
その晩も、ソフィアは、「アジパングア魔法学園」と「ジプトフリカ魔法学校」の男子どもと「頑張って」と応援してくれる「ラックス魔法学院」の「ソフィア派」等に囲まれながら食べた。
食堂を出て中庭に来たソフィアは一息ついて月を見上げた。緊張なのか不安なのか明日のことを思うと姉に話を聞いて欲しい気分だった。
アリス様「いつもやり合っていたから分かる。」
そんなソフィアの肩をポンとしてアリス様がソフィアの隣に立った。
ソフィア「アリス様…」
アリス様「大丈夫だ!」
珍しくアリス様は、ソフィアの頭を撫でてくれた。おかげで弱気の心はなくなり、どうにか緊張を楽しめるようになってきた。
ソフィア「…抱きしめてくださ~い笑」
アリス様「調子に乗るな!」
いつもの調子に戻ったソフィアにいつものようにアリス様は突き放して、自分の部屋に戻って行った。ソフィアは、月に向かって「やるよ姉ちゃん!」と言った。




