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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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公爵令嬢

  あの順位表を掲示板に掲載された後の舞踏会は、アリス・クレア史上、最も屈辱的な日だった。白髪ショートに紫目に鼻も高いアリスは、貴族の中でも公爵令嬢という地位にいて、さらに「クレア公爵家」は貴族の中で最も上という立場からアリスの父は世界を凍らせ震え上がらせた人物なので現国王に唯一、意見を言える人物なのだ。その由緒あるクレア公爵の令嬢として生まれたアリスは、頭も魔法も申し分なく育ち幼なじみの貴族の中でもトップに立っていた。と言うのに、「ラックス魔法学院」の入学試験でまさかの[普通]の奴になんか負けるなど悔しいなんてものでは無かった。子どもたちが舞踏会の会場に着く前に大人たちは入学試験の結果を見たらしくアリスを嘲笑い陰口をコソコソと言っていた。幼なじみの中でも治めている領土が隣でもっとも仲が良くよく遊ぶオリビア・ブライ侯爵令嬢は慰めてくれたし、親も褒めて…魔法試験でのトラブルを教師に言われたのか怒られたが。それでも、[普通]に負けて入学試験で2位になったことは特に何も言われなかった。だが、これからは絶対に[普通]の奴には特に入学試験を魔法も使えないのに1位になったソフィア・リドルなんかには負けないとアリスは決意をした。


アリスが屋敷から出てくるとペガサスの「ノルマン」が怯えながらお辞儀をしてきた。アリスは、確かに顔をいつもしかめっ面をして恐いがまだあどけなさが残る顔を見ながら怯えられても困ってしまう。しかし、いつもの事なので気にはせず馬車に乗る。アリスら貴族の子が乗る馬車は人が乗る一つとその後ろに荷物を乗せた馬車が引かれている。

オリビア「アリスちゃ~ん」

領土が隣同士なのでアリスが乗るノルマンが引く馬車が空に浮いてすぐに「バラモラル」が引いた馬車からオリビアが手を振って来た。

オリビア「おはよう」

アリス「おはよう」

オリビアは、顔が恐く貴族の子たちから距離を取られていたアリスに最初に声をかけてくれた優しい子だがアリスは「ラックス魔法学院」の入学試験からの[普通]に対するオリビアの態度は許せなかった。魔法も使えないのに調子に乗っているリドルと[普通]のくせに火魔法を使って貴族の子たちを蹴散らしていたもう1人の[普通]の奴を嫌がっていた貴族の子たちの声を聞いてやって倒そうとしたのに止めたのでそれに関してはずっと怒っている。

マッハ速度で「ラックス魔法学院」の塔の上に着き下を見ると貴族の馬車とは違いなんの装飾もなくしかも人が乗る馬車しかなくちょうど馬車から出てきたリドルともう1人の[普通]の奴の手にはトランクケースを1つ持ってきているだけだった。と言うのに、リドルのペガサスはクレア公爵家と同じく由緒ある「スペンサー」なのでアリスは気にくわなかった。

オリビア「ソフィアちゃ~んビクトリアさ~ん」

アリスは、もう[普通]と仲良くなったらしいオリビアに驚いたがオリビアの声に気づいて上を向いたリドルと目が合ってしまったのでガンをつけといた。リドルの方もアリスに気づいて「げっ!」とした様子だったがオリビアが「おはよう」と言うと笑顔に戻って「ビクトリア」と呼ばれるもう1人の[普通]の奴と一緒にオリビアに挨拶を返していた。

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