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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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公爵子息の悩み

  金髪碧眼でイケメンのアラン・ウォルポールは、身長もあり公爵子息という申し分ない身分だが気さくで誰に対しても優しく接するので男女問わず人気で女子からは毎日のように先輩後輩関係なく告白されている。そんなアランの事を父であるウォルポール公爵も自慢である。魔法も「雷魔法」で成績も悪くない。後継ぎとしてはこの上なく出来た息子で親戚にも事あるごとに息子の事を自慢しているが、一つだけ、婚約者がすでにおりアランもその婚約者であるシャーロット様も相思相愛だというのにパーティーの度に他の貴族から婚約話を持ち込まれる事だけは困っているらしい。


  そんなアランにも悩みがある。それは、1年生の時に歴史の必修授業で初めて聞いた話が衝撃でまだ信じていない部分もあった。だが、事実でもある事は変わらないようだ。

  それは、今でこそ大貴族のウォルポール家だが、五百年前には辺境の子爵に過ぎず、オリビアの家であるブライ侯爵家に助けてもらってどうにか食い繋いでいた貧乏で見窄らしい家だった。しかし、三百年前にウォルポール家は優しい当時の王に謁見できた際に王の耳にブライ家の嘘を囁き王を信じ込ませ王の命でブライ家を襲いブライ家から多くの魔法書を奪い取ったというものだった。その後、ブライ家はウォルポール家が流した噂により貴族社会から追放され百年前になるまで「侯爵」の地位も奪われていたというものだった。

  ウォルポール家がブライ家を陥れた事は事実のようだが歴史は真実と創作が混じり合うもの。今では、多くの魔法書を奪い取ったり、ブライ家はウォルポール家が流した噂で没落したという話には懐疑的な意見が多くある。だが、アランは自分の家の知りたくもない話を知ってしまってから時たま考え込むようになってしまった。

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