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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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  川釣りでもしようと外に出て一応、郵便物を見たソフィアは、一通の手紙を見て口をあんぐりと開けた。その手紙は、「ラックス魔法学院」への入学案内だった。と、そこへペガサスが引いた馬車が上空から現れてソフィアの前で止まった。

ペガサス「貴方がソフィア・リドル様ですね」

ソフィア「…まさか。」

ペガサス「僕は、ペガサスのスペンサーです。これから、貴方が「ラックス魔法学院」を卒業するまであなたを学院までお送りします」

(さっさと家に入れば良かった。どうして足が動いてくれなかったんだ⁉︎)と思っても仕方ない。ソフィアは、馬車に乗り、ペガサスのスペンサーに引かれて空を飛び上がった。同じタイミングで横にもう一頭のペガサスに引かれた馬車が飛んできた。

ビクトリア「ソフィーおはよう」

ソフィア「…おはよう」

まぁ、そうなる。ソフィアとビクトリアの村、[オルシュウレアン]ではソフィアとビクトリアしか「ラックス魔法学院」の入学試験を受けていないのだから。ソフィアは、ため息を吐いて現実逃避をするために寝ようと思ったが魔法学院から手配された動物なので上空に飛んですぐにマッハ速度になりあっという間に「ラックス魔法学院」の上に着いてしまった。よく見るとスペンサーのようなペガサスに引かれた馬車が上下にたくさんあった。

スペンサー「今日は、入学試験の順位がリビングルームの前にある掲示板に掲載されているだけなのでそれを確認してください。入学式は、4月1日でその日と今日の帰りもお送りさせていただきます。」

ソフィア「ありがとう。

あっ!」

スペンサー「どうされましたか?」

ソフィア「お姉ちゃんでも「テューダー」さんなのに…」

スペンサー「おや」

ソフィア「私が一番、由緒ある「スペンサー」さんで良いの?」

スペンサー「我が校の校長であるウィリアム先生がソフィアさんにと仰しゃりましたので」

ソフィア「えー…」

魔法動物にも由緒があり、特に「ラックス魔法学院」で働いている魔法動物は、[原始魔法使い]から共に働いていたとされる。ちなみにソフィアが見てみるとビクトリアの馬車を引いているペガサスは「レディ」でペガサス界の中ではまだ新しいペガサスのようだ。スペンサーに「またこちらに戻って来たぐらいに」と言われソフィアは、ビクトリアと共に入学試験以来の魔法学院の中に入った。

ビクトリア「ソフィー。」

ソフィア「んー?」

ビクトリア「もう避けられないと思うよ。」

ビクトリアの言葉にソフィアはまたため息が出てしまった。

2人がしばらく「ラックス魔法学院」内を歩いていると職員室と思われる部屋からあの白髪ショートに紫目に鼻も高い貴族の子が不機嫌そうに出てきた。ソフィアも「あっ」と止まったが貴族の子もソフィアに気づき、廊下中を凍らせてしまった。

ソフィア「うわっ汗」

貴族の子「お前ー」

貴族の子の友達「ちょっ汗ちょー!アリスちゃんまた先生に叱られたいの?」

アリス「…チッ。」

また「アリス」と呼ばれる子の友達に助けられた。アリスは、どこかへ行ってしまった。

ソフィア「ありがとうございます汗」

アリスの友達「すいませんね汗

私は、オリビア・ブライです」

ソフィア「「ブライ侯爵家」の」

オリビア「えぇ

これからよろしくお願いしますね。では、ご機嫌よう」

アリスとは違い愛想良くオリビアは、[普通]のソフィアとビクトリアに会釈をして先に掲示板があるリビングルームに行った。

ソフィア「…トリちゃーん」

ビクトリア「はいはい」

ソフィアに懇願されたビクトリアは、剣を抜いて火を放ち凍った氷を融かして廊下を元通りにさせた。そうするとソフィアが「ありがとう!」と抱きついたので呆れながらもしっかり受け止めて頭を撫でた。


ソフィアは、掲示板の順位表を見てまた口をあんぐりと開けてしまった。魔法も使えないのに何故かソフィアは1位だった。[貴族]たちが陰口を言っているがソフィア自身も信じられなかった。横目で見るとどこかに行っていたアリスを連れて来たオリビアが見えたのでソフィアはアリスに見つからないように逃げた。一瞬、目を離していたビクトリアなのでソフィアの動きに気づいて追いかけたが見失ってしまった。

いや、まぁ。…歴史がメインの筆記試験は、自信があったが、だからって1位になれる訳ではない。考えを巡らしてソフィアは、学院内をウロウロしていた。

  「ソフィー」

ソフィアが学院内をウロウロしていたら優しい声がして振り向くと茶髪ポニーテールに茶色い目で鼻は高くないあのある一室から入学試験を見ていた如何にも[普通]出身の顔をしたお姉さんがいた。

ソフィア「お姉ちゃん。」

彼女は、ソフィアの姉のナンシー・リドル。ビクトリアとも幼なじみのようなものだ。

ナンシー「ふふふ」

ナンシーは、悩んでいるソフィアを見て急に拳を手に当てるように笑った。

ソフィア「…何よー?」

ナンシー「魔法学院の入学は、断れないよ~」

ソフィア「分かっているよー」

だから、今朝、入学案内が来てからずっとソフィアは悩んでいた。なにせソフィアは、ほぼ[貴族]しかいない魔法学院に入るつもりはなかったのだった。駄々をこねるソフィアが可笑しくて笑いながらナンシーはソフィアの頭を撫でる。そのナンシーの後ろから青マッシュに黒い目で鼻も高い[貴族]と言われてもおかしくない180cm超えの男子生徒が現れた。

「ソフィーちゃん」

ソフィア「ノアくん助けてよー」

彼も幼なじみのノア・パリス。ナンシーと同い年でナンシーと一緒に魔法学院の入学試験を受けたら受かってしまった魔法学院の先輩だ。

ノア「魔法学院の入学だけは助けられないな笑」

そんな2人を見上げてソフィアは今日、何度目かのため息を吐く。2人は、ソフィアと違い強い魔法を使える。ノアは、飛翔魔法を。ソフィアの姉であるナンシーは、風魔法を使え、[普通]出身としては初めて1、2位の成績で魔法学院入った。ソフィアとビクトリアより4歳上の2人は学院生3年生がするある事で優秀な成績を残し現在、[生徒会]に入るなど優秀な学生だ。

ビクトリア「ソフィー」

ビクトリアの声が聞こえたのでソフィアは、ビクトリアのもとに戻ることにした。さすがに掲示板の前にいた[貴族]たちもリビングルームの中などに移動しているだろうし。年上2人に挨拶をしてソフィアは2人のもとからいなくなった。[生徒会]は、忙しいらしく次に2人に会えるのは魔法学院に入学してからだろう。

ナンシー「ふふふ」

ノア「ナニーの計画通りだね笑」

ナンシー「うん♪

それにソフィーは、きっと」

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