組分け
新学期が始まり数日がたったある日。3年生たちは、食堂に集められていた。
ルーカス「ソフィアちゃ~ん!」
それぞれお喋りをしているなか、同級生の1人と話していたソフィアをルーカスが呼んで夏休み中、練習をしていたジャグリングの成果を披露した。
同級生「いや何で?笑」
ソフィア「お~」
アリス「今、披露することか?」
ルーカス「出来るようになったよ!」
ソフィア「スゴイよ!
いつかあの街で披露できるね笑」
ルーカス「それイイね!」
ルーカスがソフィアの反応に喜んだ時、校長のウィリアムと対魔法術の先生であるチャバリア先生が食堂にやって来たので3年生たちは壇上の方に身体を向けた。
ウィリアム校長「みんな分かっていると思うが」
アラン「「トーナメント」ですよね!」
チャバリア先生「ウォルポール公爵子息―」
アランが元気に発言し、それをチェバリア先生が注意して3年生たちは笑った。
ルーカス「いつですか~?笑」
でも、懲りずにルーカスが元気に質問した。ビクトリアが真面目に先生から指されて答えれば、アランとルーカスが元気に発言するのが3年生たちのお約束だ。
ウィリアム校長「一週間後の9月25日だ
あとは、チェバリア先生から」
チャバリア先生「はい
「トーナメント」は、2人1組で試練を突破して競技場に向かってもらう。もちろん、魔法を使って敵対する組を脱落させることが出来る!試練は、「地獄の炎」・「引きずり地獄」・「迷路地獄」の3つだ!競技場に一番早く着いた組がカップを貰える。
なお、この「トーナメント」の上位2組が5年生時の「対抗戦」の出場者となるので是非、頑張ってくれ!」
試練の内容が「地獄」だらけでビビっていた3年生だったが5年生の時の「対抗戦」には出たいので元気良く返事をした。
チャバリア先生「では、組分けをするが人気のある者には校長がクジを引いてくれる」
3年生はそれぞれ話し合い、スムーズに組に分かれる者もいたが、ソフィアのように成績優秀で人気のある者は大変だった。ソフィアは、幼なじみのビクトリア・友人のオリビアの他にルーカスや意外にもアリス様もソフィアに手を挙げていた。
ウィリアム校長「リドルは人気だな~」
ソフィア「そんな汗」
最後にウィリアム校長がソフィアの組相手のクジを引いてくれた。
オリビア「アリスちゃんもなんてビックリだよ~」
アリス「勝つためだ。」
オリビア「はいはい笑」
ウィリアム校長が立ち上がってクジの紙を掲げたのでソフィアを指名した多くの子がその手元を見守った。ウィリアム校長はわざとゆっくり紙を開いたのでアリス様は貧乏ゆすりをしてしまった。ウィリアム校長は紙を開けて名前を確認すると一瞬、驚いたがすぐにイタズラそうに笑った。
ウィリアム校長「クレア公爵令嬢!」
食堂はどよめきソフィアも驚いたが、アリス様だけはガッツポーズをしていたのでオリビアから優しく笑われてしまった。
アリス「…何だよ?」
オリビア「別に~」
それから一週間、3年生たちは魔法の練習を休み時間や放課後に行った。ソフィアも同じ組になったアリス様やオリビアにルーカスに付き合ってもらって魔法を避ける特訓をしてもらった。




