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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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幻惑魔法

 ヘンリーら学院の先生がエドワード王から爵位を貰った話が「ラックス魔法学院」中で飛び交っている。中でも「普通」出身のヘンリーが爵位を貰った話はヘンリーの印象を悪くしていた。そして、当のヘンリーは爵位を振りかざしてヘンリーの地元で贅沢三昧していた。そのため、「幻惑魔法をかけたんじゃないか?」と言う噂が広がった。


  ソフィアが夕飯を食べ終わって食堂から出ると食堂の前で4年生の先輩がヘンリーの悪い噂をしていた。

  ノア「ソフィーちゃん?」

ソフィア「ノアくん。」

ソフィアは、ノアを見つめてからある事をお願いした。


  ヘンリーは、地元の料理屋の個室で暴飲暴食をしていた。そこに、ノアの飛翔魔法で飛んで来たソフィアがやって来たので、ヘンリーは、「おや」と言った。

  ソフィア「先生どうして?」

ヘンリー「僕は、「貴族」になりたくて今まで頑張って来たんだよ」

ソフィア「…先生は、「王様に魔法をかけて爵位を獲得した。」って噂になっていますけど、それは嘘ですよね⁉︎」

ヘンリー「…エドワード王は、クレア公爵を筆頭に傀儡されている弱気の自分では何も決められない若者らしい

だから、「僕に爵位をください」と心から幻惑魔法をかけたら、この通りさ!」

ソフィア「先生!」

ヘンリー「君も僕を敬え!」

目を光らせてヘンリーは、ソフィアに幻惑魔法をかけたのでソフィアの後ろにいたノアは慌ててソフィアの前に出たが、何故かソフィアには魔法がかからず代わりにソフィアの頬に涙が伝った。魔法がかからなかった事に胸を撫で下ろしたノアはソフィアの手を引いて学院に帰ろうとしたが、途中でソフィアは立ち止まってヘンリーに振り向いた。

ソフィア「私は、「普通」出身者として初めて「ラックス魔法学院」の先生になったヘンリー先生に憧れていました。でも、自分の欲のために使うぐらいなら魔法なんて使えなくて良いです!」

ノア「ソフィーちゃん。」

ソフィア「優しい先生をしていたヘンリーさんが大好きでしたよ。ありがとうございました。」

  ソフィアとノアが、ノアの飛翔魔法で「ラックス魔法学院」に帰るとナンシーとソフィアを心配していたビクトリア・オリビア・ルーカスが中庭で迎えてくれた。ソフィアは、ビクトリアの中でオリビアとルーカスに優しく慰められながら泣いた。その様子をナンシーとノアの年上2人が見守っていた。


  ヘンリーは、その後。ヘンリーの地元で贅沢三昧をして「ラックス魔法学院」に戻って来なかったのでウィリアム校長から学院を追放され、さらには、地元からも追い出されたので「貴族」が住む城下の端、森の近くに住んでお酒を飲んで過ごし始めた。

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