新学期
ソフィアがスペンサーが引く馬車から降りて来ると夏休み中に鉢合わせた卒論のために図書館に来た6年生の横になっていたので、彼女がソフィアに気づいて「あー!」と言ったのでソフィアは慌てて学院内に走って逃げた。彼女は、ソフィアを追いかけようとしたがスペンサーに邪魔されてしまった。とは言え、ソフィアは彼女に顔を覚えられてしまった。
「…スペンサー。」
スペンサー「申し訳ありません。」
「…ふふ。」
スペンサー「ケリー様?」
「まぁ、あの子は大物ね」
スペンサー「そうですね」
そうして彼女とスペンサーは笑い合った。彼女は、こっそり許す代わりにソフィアの行く道を見てみることにしたようだ。
ソフィアとビクトリアが荷物を置いて2学期最初の授業があるクラスに行くと[貴族]たちが疲れ切っていた。
ソフィア「どうしたの?」
オリビア「あー…」
ソフィアがオリビアに尋ねるとオリビアがげっそりしながら夏休み中は毎日のようにパーティーがあり[貴族]としての公務も爵位が上になるほど多くあって大変だったと、教えてくれた。
ソフィア「スゴイね」
オリビア「ソフィアちゃん?」
ソフィア「みなさんのおかげで私たちが暮らしていけるからありがとうね」
[貴族]1「ソフィー♪」
[貴族]2「ありがとう♪」
ソフィアが窓から教室に入って来た日から[貴族]連中も少しずつ2人と仲良くし始めていた。アリス様は相変わらずソフィアの事を嫌って距離を置いて腕組みをしながらソフィアを見ていたが、実践以外でちょっかいをかける事は無くなった。
オリビア「でも、ソフィアちゃんとビクトリアちゃんの親御さんたちが働いて税金を納めてくれているからだよ」
[貴族]3「森を守ってくれているしね」
ソフィア「うん!」
[貴族]たちもすっかりソフィアの笑顔にメロメロになってしまった。




