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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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あついお風呂

  期末テストが近いのだが、ソフィアは、あまり集中して勉強できていなかった。お湯に入りながら、「真面目にやって良い点を取ったところで姉には敵わない。」と自傷気味に笑っていた。そして、本気でやる気も無くなっていた。

  アリス「お前いつまで入っているんだ?」

不機嫌な声が聞こえてソフィアが慌てて見上げると腕組みをしたアリス様がいた。アリス様は、いつも就寝時間間際に人が多い時間を避けて入っているのだが今日はソフィアがまだ入っていたので最悪そうだった。

「ごめんなさい!汗」とソフィアは慌てて湯船から立ち上がったのでアリス様の「おい!馬鹿汗」の声と共に目眩を起こしてふらついてしまった。幸い倒れる事はなかったが縁に座り込んでしまった。「はぁ。」とめんどくさそうに溜息をついたアリス様がソフィアを抱えて脱衣所の椅子に寝かせて自信の氷魔法を使ってソフィアの頭を冷やし、水を飲ませたり介助をしてくれた。

  ソフィア「すみません。」

アリス「…お前。姉に言われて仕方なくこの学院に入ったのか?」

アリス様の言葉に驚いたソフィアだったかソフィアが「えっ?」と漏らしても何故それを聞いたのかは教えてくれそうもなくずっとアリス様はソフィアを真正面から見つめていた。

ソフィア「…いえ。」

アリス「じゃあ、姉のおかげで学院に入れたと思っているのか?」

ソフィア「…そうは思いたくありません!」

アリス「あぁ。

    期末テスト。手抜いてやるなよ!」

ソフィア「えっ⁉︎」

アリス「それで私が1位になっても嬉しくないから!」

そう吐き捨てるとアリス様はお風呂の中に戻って行った。ソフィアが「ありがとうございました!」と言うと、「私が出た時にはいなくなっていろ‼︎」とアリス様は言ったが、ソフィアはそれに笑顔で「はい!」と元気に言った。


  ソフィアが身支度を整えてお風呂場を出るとオリビアがソフィアを心配してお風呂場に入ろうとしたところだった。

  オリビア「あっ汗ソフィアちゃん!」

ソフィア「アリス様にお世話になっちゃった」

オリビア「おや」

部屋に戻りながら、ソフィアはオリビアにお風呂での出来事を説明した。その話を聞きながらオリビアは笑みが溢れた。

  オリビア「だから、私はアリスちゃんの友達でい続けるんだよ」

ソフィア「うん!私もアリス様のこと嫌いじゃないよ」

  

  [普通]のソフィアとビクトリアをイジメるアリス様だが優しい部分もあるのだった。

  

  思ったよりも身支度に時間がかかっていたソフィアなので、ソフィアとオリビアがキャッキャしている後ろにアリス様がいた。そして、自分が思ったよりも褒められていたので恥ずかしくて屈辱的だった。

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