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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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お転婆に

 あの日から、ルーカスはソフィアが少し席を離れた隙に物を取られないようにソフィアが戻ってくるまでそっとソフィアが座っていた席の前に立ったり、椅子が濡れないようにソフィアの席を取っといてあげたりした。ちゃんと土魔法を使え伯爵子息という立場でしかも公爵子息のアランと仲良いルーカスに邪魔されたのではソフィアとビクトリアをイジメている[貴族]たちも何も出来なくなってしまった。とは言え、一匹狼のアリス様には相変わらず氷魔法で妨害を受けている。


  そんなある日。ソフィアが1人で寮の部屋から出ようとするも部屋の扉が開かなかった。ソフィアとオリビアの部屋の前にはアリス様がいて部屋の扉を凍らせたのだった。アリス様は、完全に扉が凍った事を確認すると植物学の移動教室に行ってしまった。

  慌てて鍵がかかっていないか見たソフィアだったが、原因はアリス様が扉を凍らせたせいなので鍵自体は空いていた。仕方なく窓の方を見て外を確認する。寮は3階建で1、2年生は3階にいるのでまず学院に行くには下に降りないといけない。が、植物学の教室は学院の2階なので地上まで降りると上に上がる時間でタイムロスをしてしまう。と言う事で!

ソフィアは、窓から身体を出してまず2階まで滑り降り、3、4年階の窓の上にある日除けで出っ張っている部分を気を付けながらも急いで横歩きをし、大食堂の屋根に飛び移りそのまま前に駆けて、再び学院の2階の窓の上にある日除けで出っ張っている部分にジャンプし横歩きして植物学の教室に着き片手で開いているかを確認したのち横の1番後ろの窓から入ることに成功し、どうにか授業が始まる3分前には着くことが出来た。そうして、ソフィアはオリビアの隣に座った。慌てた事と持っては行けなかったので今日は1日、またオリビアからいろいろ借りることになってしまった。

アリス様は、驚いて口をあんぐりと開け驚き他の[貴族]たちも驚くべき所から入ってきたソフィアに驚いたが、地元で木登りや木から木にジャンプをしていた野生児のソフィアにとっては久しぶりにアスレチックを出来て楽しかったぐらいだった。そんなソフィアにルーカスとアランも微笑んでいた。


 その日の休み時間に、大食堂の側にある厩舎から朝の様子を見ていたスペンサーにソフィアは「自分を呼んでください!」と叱られ、ビクトリアが部屋前の氷を火魔法で破ってもらい「明日からは一緒に出て一緒に行こうね。」と言われてしまい、みんなに心配かけた事に反省したが、その日からイジメは少なくなった。そうして、オリビアとは更に、そしてルーカスとも仲良くなることが出来た。

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