光魔法
ソフィア(お願い!)
ソフィアは、つい目を瞑って願ってしまった。そして、オリビアを見てからブロードソードを抜いて柄を強く握った。
ソフィア「オリビア。」
オリビア「どうしたの?」
ソフィア「火がすべて消えたら緑魔法で自然を戻してね。」
オリビア「分かった。」
オリビアもスパタを抜いて剣先に魔力を込める。ソフィアは、左手を山に翳してを目を瞑る。
ビクトリア「ソフィー?」
深呼吸をしてソフィアは、両手でブロードソードを握ると飛び上がって山に向かってブロードソードを振り下ろした。
ビクトリアは、驚いて一歩下がってしまい、アリスは、ソフィアの背中をそっと支えた。強い風が吹きブロードソードから放たれた「光魔法」は、山に辺り火が消え山火事は収まった。
気絶する前に、ソフィアは、「ラックス・アクア・マゴッド(Lux・Aqua・MaGod)」が見えて、「ほらね。君なら願うと思ったよ。」と言われた。
村の家々は、シャーロットが水魔法で消化してくれ、村の焼けた自然もオリビアが緑魔法で戻し、倒れた木はなくなり新たな芽が小さくもたくましく出た。
ソフィアが目を覚ますとオリビアとの部屋で寝かせられていた。
オリビア「ソフィーちゃん!」
側でずっとオリビアが見ていてくれたのかソフィアが目を開けると心配そうな声と少し安堵したような声で慌てて立ち上がって、ソフィアの顔を覗いた。
オリビア「大丈夫?」
ソフィア「うん。」
オリビア「ソフィーちゃんが使ったあの魔法って…」
ソフィア「…願っちゃった。」
オリビア「ソフィーちゃん?」
ソフィアは、願いたくなかった。手に入れたくなかった「光魔法」を神様にお願いしてしまったことに泣き出してしまい顔を両手で隠して泣き始めたが涙は止まらなかった。そんなソフィアの様子にオリビアは慌てて「ソフィーちゃん!汗」と言って、オロオロしながら優しく抱きしめてくれた。
ソフィアは、ついに「光魔法」を手にした。もう後には戻れない。




