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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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将来への不安

ラックス魔法学院の6年生は、授業数が少なくなり、ソフィアとビクトリア・アリスの3人はすでに卒論のゼミだけしか出席しなくて良くなっていた。ソフィアとアリスは、仲の良い教授を捕まえては魔法の話や知識を深めている。ソフィアなんかは、オリビアやルーカスの面倒を見たり、リズ・カイ等の勉強を見てあげている。

まぁ、そんな6年生たちは多様な仕事場や「貴族」なんかは、これから取引する商人のもとに行って職場見学しに行っていた。


  その日もビクトリアとシャーロットは、ビクトリアは、レディに乗り、シャーロットは、チャールズが引く馬車に乗って、シャーロットが卒業後にやり取りすることになっている伯爵のもとに会いに行った後にビクトリアが働きたい魔法省へ挨拶に行った。

  ノア「いらっしゃい」

ビクトリア「うん」

ノア「おや?モーティマー侯爵令嬢様汗」

シャーロット「お邪魔します」

ノア「どっ汗どうぞ」

ノアの案内でビクトリアとシャーロットは、少しだけ魔法省の中を周った。その後、ノアにカフェスペースに案内されて3人でお茶をした。

  ビクトリア「今日、ナンシーさんは?」

ノア「今日はちょっと外に仕事しに行っているよ」

ビクトリア「そうなんだ」

ノア「ちなみに、ソフィーちゃんは?」

ビクトリア「今日は、違う場所に見学しに行っているみたいよ」

ノア「へー

   ナニーと僕は、魔法省に就職するって3年の時に決めたから、6年の職場見学は魔法省だけで、あとは、ずっと魔法省の試験と卒業確定試験の勉強をしていたけどなぁ」

シャーロット「…あの子は、何を考えているか分からないですから。」

ノア「そう?」

ビクトリア「…もし、ソフィーが魔法省に入ったら、私より…優秀な部署に入るかな?」

ノア「それは僕には分からない。

   …でも、ソフィーちゃんはトリちゃんと同じ部署が良いんじゃないのかな」

ビクトリア「そっか〜」

少し自信を無くしていたビクトリアだったがノアの言葉に顔を綻ばせた。ソフィアが将来なにを考えているかは分からないが、ソフィアと魔法省で働けることを思い浮かべて勉強を頑張ることにした。


  一方。ソフィアは、オリビアと一緒にノルマンが引く馬車に乗って、アリスから嫌そうな顔をされた。でも、3人で貴族や商人に会いに行き、ソフィアの希望でいろんな職場の見学をした。

そうして、午後三時過ぎにラックス魔法学院へ帰路を進んでいた。

  アリス「ソフィアは、魔法省に就職しないのか?」

ソフィア「んー…」

オリビア「ソフィーちゃん?」

ソフィア「なんか迷っていて…」

アリス「珍しいな」

ソフィア「そう?」

アリス「ソフィアは、いつも困難をぶち破っていたイメージがあるから。」

ソフィア「…ラックスへの入学も迷っていたよ。」

アリス「そうなの⁉︎」

オリビア「あー、あの日。

     迷っていたんだね。」

ソフィア「…まぁ、オリビアと会えたから大丈夫になったんだけどね」

オリビア「ソフィーちゃ〜ん♪」

ソフィアの言葉に、いつものようにオリビアはソフィアを抱きしめてしまった。そんなソフィアにアリスは眉を下げて微笑んだ。

アリス「まぁ、まだ時間はあるからゆっくり決めなよ」

ソフィア「うん、ありがとう」

アリスは、ソフィアの言葉に照れて顔を横に向けて窓の外を見ると嫌いな奴を乗せたチャールズが引く馬車が見えた。

アリス「あっ、シャーロット…」

ビクトリア「ソフィー」

ソフィア「トリちゃんおかえり」

オリビア「ロッティちゃん」

シャーロット「うん

       …狭くない?」

オリビア「大丈夫〜」

アリス「…狭いよ。」

レディに跨るビクトリアがノルマンの引く馬車の中にいる幼なじみに声をかけるとソフィアが窓から顔を出してビクトリアを笑顔で迎えてくれ、オリビアとシャーロットも挨拶し合ったが、意外にもシャーロットの言葉に頬杖をついてそっぽを向きながらアリスが反応したので、シャーロットも「…だよね。」と返した。

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