『放何故崩無に飲み物を』
005
暴力的な解決策。
普通ならばそうは思わなかっただろう。でもそう思った。それほどに彼女の喉は危機に瀕していた。
冷静だが、いつもなら出来ないから別へ、の考え方を放棄する。その方が賢明だと判断した。
それでも彼女のやろうとしている事は結構滑稽なものである。
何故なら、この自販機をぶっ壊そう。そう言う結論を出した。電気が使えないなぁと思い出したのと平行してそう思った。
判断が5G並みに高速回転である。それが正しいとは限らないけども。でも、別のを探すよりはまだ良いかもしれない。
ここで喉を潤すことが出来なければただの徒労に終わってしまう。時間の無駄になる。
そうならないために早くするのは越した事はないと、彼女は手頃な凶器を探し始める。字面だけ見れば人を殺しそうだが…。彼女なら表情ひとつ変えずに息の根を止めるだろう。恐ろしや。
でも辺りを見回せば凶器などそこら中に存在する。
瓦礫だ。
「円死光」被害で不幸にも出来てしまった副産物。普通なら要らない所だが今は好都合。
利用させて頂こう。自販機を破壊する程度の威力はあるかどうかは判断しかねる。
一応はやってみようとは思う。
で、別のを探す手間を省かたら良いなぁと思い、ここら周辺で一番先が尖っているものを選ぶ。
人間だったら普通に殺せるほどの奴だが、自販機はどうだろうか。気合い入れに「おらっ」とか「うおおお」とか言いたいけど、喉が死にかかっている。だから彼女は無言で叩いた。
叩いたもんではないぐらい強く。
本当は人間を殺意を持って殺すのか様に。
まぁ彼女には出来ないであろうけど。殺意と言う箇所が。
そう言う風なのだから、側から見れば、結構、崩無が怖く見える。側から見る人もい無いのだけれど。
側から見る人にとってはそうなのだけれど、彼女は彼女にして見れば只々に痛かった。
傷が出来て痛いのではない。
自販機を叩いた衝撃が伝わって痛かった。
ジーンとした。
電流でも流されたかの様に。
でも彼女にして見れば別にそんだけのことだ。
叩いて少し痛かった。ただそれだけのこと。
そんな事よりも、自販機にダメージが入っているのかの方が重要だった。
そうなのか。
予想外。
普通の筋力しか無い女の子でも繋ぎ目部分が壊せる事実に。
壊したことなかったからね。
逆にあったなら可笑しい限りだ。犯罪者。
でも今の名古屋には人っ子1人いない。だからいい。人が見てなければ、見つからなければいいと。犯罪思考だ。良く無いな。まぁいい。
よし。この調子でぶっ壊していこう。
うん。やばい奴だ。
丁寧に。丁寧に。繋ぎ目部分を狙って壊す。
ジーンとして痛い。
我慢すれば良い。
死んでしまうよりもよっぽど良い。
まぁ今死んでも可笑しくないほどに喉が渇いているけれど。
それで焦ってはいけない。
自販機の金属部分(本体と言うのだろうか)その部分を叩くなんてヘマはし無い。
時間の無駄だし、何より、ただでさえ痛いのに、無駄な痛みが増えてしまうのは効率が悪い。
慎重になる。
女性の手で腕でぶっ壊せそうなのだが、矢張り頑丈だ。
バンッ!バコッ。
何度叩いたか(殴ったの方が正しいかもしれ無い)分からないほどにに叩き、休息がてらに蹴り足を入れて見た所、見事に壊れた。あっけなく。
頑丈なものを蹴ったために足が痛い。
と言うか個人的に「足で蹴って壊した」なんて格好がつく様な気がする。
本当の本当に最後だけだが。トドメを刺したに過ぎ無い。
まぁそれは置いておいて、両手、右足が痛む。
両手ときたら両足と言いたい所だが、右足。
さっき蹴った方の足。
いや、痛みに浸るよりも飲み物、飲み物。
その為にこんな痛む思いをしたのだ。
そう、早々に適当に、選ぶ気もなく、手に取ったものを飲もうとする。
炭酸水。
ウィルキンソンの。
どこの自販機でも殆ど空いている商品。
そのウィルキンソンの蓋を開ける。喉が渇き過ぎて焦って開けてはいない。冷静に、いつも通りに開ける。
開けたら噴き出した。炭酸が。
ペットボトルを持つ手はベタベタ。
服にも飛び立ったが今はどうでも良い。
噴き出した影響でペットボトルに入っていたウィルキンソン炭酸水は半分ほどになってしまっていたが、構わず一気に飲み干す。飲み干した後に
「生き返る〜」
そう口にした。
やっと不自由なく喋れる。
まぁ喋る人などここにはいないが。
生き返る。正にそうであった。
救われた気分になった。
んー。でも、炭酸とか、ジュース飲料は喉が余計に乾いてしまうらしいからもう一本、水を飲もう。
そう思い出したのでしゃがんで、彼女がぶっ壊して開けた自販機から水を取り出そうとする。
「おっ。今飲んだウィルキンソンあと一本で売り切れですか。」
もう二度と売り切れにならない自販機だ。
自分が売り切れにしておこう。
お金は払っていないけど。
払っても無駄金。
払わなくても別にばれやしない。
こう言う考えは今の状況でもしてはいけない気がするが、何とも思わない。犯罪者の考えに近いきがする。
でもこのウィルキンソン。盗んだことになるのか。法律上。裁かれるとして。
このもう一本取ったウィルキンソンもどうせ噴き出すのだろう。別にいいか。
喉が渇かない様に何本か持って行こうか。
いつこうなるかわからない。
後、水も飲んでおこうか。と思い飲む。
「うん。水だ。」
水ってこんなに浸透しているのに水味ってないのだろうか。
あれ?そもそも水に味があるのだろうか?ただ単に原子であるだけなのか?んー。よくわからない。
仮に味がなかったとして、水は必要であるから、大多数的に美味しく感じるのだろうか?予測である。
調べないとわからない。調べてもわからないだろうけども。
と考えながらにもう一口水を飲んだ瞬間。
「あっ…。」
急に来るこの感覚。
生温いものが太腿をつたる。
この感覚何年ぶりだろうか。
いや、本当は覚えていないんだけれど。
飲みながら出す。人生初だ。
えーと。
私、放何故崩無は18歳の誕生日にして、
失禁いたしました。
本当品がないなぁ。
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