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少女黙示録  作者: 狩川藍
02『非日常でもいつも通りに振舞えるのは凄いというより寧ろ恐怖だ』
13/43

『放何故崩無は探している』

004

何故彼女は地下鉄駅へ真っ先に向かったのかと言うと結構単純明快な答えであった。

周囲に目をやればすぐわかることである。

ほら、建物が半壊し過ぎていた。例えるなら、この例え方は不謹慎極まりないが、不幸にも広島に落下してしまった原子爆弾リトルボーイよりも生物被害は大きいが、(だって全生物消滅だよ?)中規模の空襲程度の被害のような様であった。つまりは立ち入ることも大分に危険と言えるであろうほどに無茶苦茶に壊されていたと言う事だ。

それならば、原子爆弾投下されても生き残った地下であるのなら幾らかマシなのではないのだろうかと。

地下であっても生物は消滅してしまうと聞いたが、水とかはまぁ大丈夫なのではないだろうか。周囲を見るとあの「円死光」の爆風によって飛ばされた感があるのだが。

結局これは推論でしかないが、まぁこの荒廃しきった所よりも、また見ぬ地下の方に希望があるのではないかと考えた。

でもそれも地下鉄駅の出入り口を見た途端、その雲行きを少し怪しくなった。ここの地下鉄駅の出入り口を余り利用していないから分からないかもしれないけど、明らかに今ほど起きた「円死光」によるひび割れ、亀裂が入っているもよう。不安になって辞める事はしない。

あともう一つ彼女には確信があった。

それは後で話すとしよう。

そして、崩壊しなければ良いくらいの考えに基づいている。

ただそれだけを思って慎重の欠けらも見せることもせずに、堂々と入っていく。恐怖遺伝子がないのかな?

いやでも、彼女は喉が渇きすぎている。そのせいで若干焦っているのだ。慎重とか気を遣ってられない。生死に関わるのだから慎重になろうよ。別の生死も気遣ってさ。そんな器用さは余計に崩無にない。

それで地下が崩壊したのなら、自分が重要視した「喉の渇きを潤す」と判断したのが間違っていたことになる。間違いも気付かずに死んでしまう。

死にたくないのに、身体の健康に関わるから選んだのに。

元も子もない。一切ない。

まぁ彼女なら死んでも不満はないかもしれない。

このまま何もしなければ死に至る。何かしないとただ、死んでいく。おそらくそう思って階段を降りていく。と言うか止まったエスカレーター。

「円死光」のせいで地面割れや断層などして段差が生まれてしまっている。危ない。

名駅近くにいた時点でもう危ない。それより危ない。

阿保かな。

そう感じたらもう地下へいくのを止めろ。でもそんな気微塵も持ち合わせていない。

お構いなしにエスカレーターを順調に降る。

一つ目のエスカレーターを降りて見た時には入る前に感じた不安が当たっていたと分かった。

エスカレーター横の天井が崩壊している。

崩無のあるか、ないかわからないくらいの微量の不安が増加した。0.002%くらい。四捨五入でない。それでも増加したと言うし。

あと、そこら中の壁やら柱に亀裂が入る前より顕著に入っている。降るにつれて増加している気がするのだ。

不安材料が多い。

それでも引き返すなんて事はせずに、二つ目の稼働していないエスカレーターを降ったのだ。

正にメンタル強者としか言いようがない。

それが彼女の良点であり悪点である。

で、ここまで来れば彼女は余り焦ってはいなかった。

何故ならここは通学路。良く知る道。地下鉄ホームまで一直線。何故確信があってここにいくのか。それはそこに自動販売機があったことを思い出したからわざわざここまでリスクを犯しやって来たのだ。

いつも見る道ならば確証高い。何年も見間違いする方が可笑しいくらいなのだ。

そして降ると、実際あったのだった。

右横が凹み、変形して倒れてしまってはいるが。

それをみて私は思ったのだった。

自分はアホかなと。

今の状況下で電気があるとでも?

お金を投入して買うことのできる状況か?

そもそも、凹んでいるのだから電気が通っていても壊れていたのではないだろうか。

まぁ綺麗な状態で自販機があったなら、奇跡と言うより随分と怪しく見えてしまうものだが。

嗚呼。あそこにすれば良かったか?

来る途中ぶっ壊れて殆ど水のなくなった「ゆりの噴水」。

その少量の水はあったのだし、それを口に運ぶべきだったか?

いやぁ。でもあの水は飲むべきでないと判断したはずだ。

鳥の糞とか、噛んだ後のガムが引っ付いていたり、普通にゴミが浮いていたりしていたのだ。

日々水が循環しているのは知っているのだが、表面上は綺麗だとしても、入れている器が綺麗とも限らない。

と言うかそもそも、外にある水と言う時点で完璧に綺麗であるとは言えない。飲まないとは言っていない。

然も、日本三番手の大都会名古屋(三番手は福岡とか、横浜とか札幌とか言われる方もおられるが、学校教育的に東京、大阪、名古屋を三大都市圏としているのでそちらを採用させていただく。)の玄関名古屋駅の目の前にあるのだからより、一層に汚く見える。

人口も多く様々な人が集うこの場所に何かされていても可笑しくない。鳥の糞が落ちていたのなら、バクテリアが繁殖していたかもしれないと。杞憂な考えかたかもしれないけども、彼女は飲まず、別の確証し切れないが確証のあるここにしたのだ。それで喉がより死にかかっている。

そして目の前に喉を潤すものがある。

厳重な鋼鉄の塊の中なのは宜しくないが。

他をあたると言う選択肢はおそらくない。

それは名古屋を脱出するのと同じ判断なのだから。

そこまでは持たない。絶対持たない。少なくとも10キロは歩くだろう。脱出する前に死ぬ。

だからここでなんとかするしかない。

でも、どうするか。

判断は直様思い付いた。

誰でも思い付く。だが、現実味の低い。

そんな暴力的な解決策である。

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