生きるために必要なこと!
私は一つだけ魔法を覚えた。
それも風魔法。
風魔法、ウィンドカッターはその名の通り風のカッターが手から放たれ狙った獲物を切り裂く。
「上手く使えば包丁代わりになるかもね」
ここで私は新しい勉強を思いついた。そう、生きるために必要なことは文字を読み書きできること以外にもある。
それは"料理"、人は生きる為に栄養を摂らなければいけない。
私の長生きという目標には欠かせない大切なこと。大事なことを忘れていた。
「料理は学園では学ばないのかな?お母さーん」
私がお母さんを呼ぶと顔をひょこっと台所から覗かせた。
「なに〜」
「料理って学園で学ぶの?」
「料理?そうねー、調理学習で少し触る程度で具体的にはしないかしら?」
「へぇ、そうなんだね」
じゃあ、教えてもらおうかなと思ったんだけど5歳の子供に料理させるわけにはいかないか。
ということで料理は8歳になってからお母さんに教えてもらおっと!今、覚えるのは諦めた。
私は本棚に向かいそこから今日読む本を5冊取り出して読み始めた。
そうこうしている間に朝昼夜と繰り返す日々が続き3年と一ヶ月が経ち私は8歳になり、一ヶ月が経った。
私は学園に行く準備をして玄関前に立った。今日は入学式だから親も一緒だ。
学園に行く前に文字も魔法も読めるようになった。魔法も風だけだけど十分だと思う、準備は万端だ!さぁ、行こう!