順番はこれで行こう!
お父さんを待つこと30分、まったく帰って来る気配がない。
「今日、お仕事ないよね?」
私は待つのが少し飽きたのでリビングに向う。
「あれ?お母さーん」
シーンと静まっているリビング。人の気配が無い。
仕方ないソファに座って勉強の順番を考えよう。
「よいしょっと....」
私はソファに腰をかけて考える。
まず、文字を覚える。
文字は普通、8歳になった一ヶ月後に学園に入学して学ぶ、あと、この世界では魔法が使える。すごい、本でしか見たことない。魔法も学校に入学してから、まぁ、魔法書読んで理解して詠唱するだけなんだけど....つまり、文字さえ読めれば何だってできるんだよ。素晴らしいね、文字は。
文字を書いて読める人間に生まれてハッピーだよ。バンザーイ。
これをまとめると....
文字→読書→魔法書→魔法
でどう?
うん、いい気がする!これを学園入学前に出来たら凄いんじゃない?
「まぁ、それ以外は学校でいいかな?」
私はそのままソファで横になって眠った。
**************
「おーい、ナルー」
ん?私を呼ぶ声がした。
私はソファから起き上がり目を擦って声の正体を探す。
「おはよう。ナル」
声の正体は短髪黒髪で筋肉質なお父さんだった。
私のお父さんは普段、クエストを受けてお金を稼いでいる。今日は久々のお休みだというのにどこへ行ってたんだろう。
「お父さん、どこ行ってたの?」
「あー、緊急のクエストにな」
「えー折角のお休みなのに?」
「ははっ、そうだな。折角のお休みなのにナルと遊ばないのは嫌だよなぁ」
お父さんは私を抱えて笑う。
遊ばなくていいから文字教えてほしい。
まぁ、ここは5歳らしく
「そーだよ!私、ヒマだったんだよ?遊んで遊んで!」
「わかった、わかった。何して遊ぶ?」
「勉強!」
私はお父さんの抱っこから脱出して本棚に向う。
「勉強?遊びじゃないぞ?」
父は私のあとを追って本棚に向う。
「勉強してから遊ぶの!」
「え、あ、そう?」
「文字、教えて!」
私は本棚から文学の本を一冊取り出してお父さんに渡す。
「文字なんてあと3年したら嫌というほど学べるぞ?」
「お母さんにも言われたー、でも今のうちに覚えておきたい!」
「どうしてだ?」
え、どうしよう。
なんて言おう。魔法使いたいから!とか言ったらそれも学園で教えてもらえるって言われるしな....あ、そうだ。
「ここにある本を毎日5冊ずつ読んで完全制覇したいの!」
私はズラーッと並んだ本棚の前に立ち両手を広げる。
お父さんは「おおっ!」と声を出していた。
それから私は文字を教えてもらい、本を毎日5冊ずつ読んでいる。