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行き着いた旅路の先は....

「こ、これは....」


ルイナがたじろぐしかし、直ぐに微笑む。


「面白い!」


「二人とも、離れてて!」


私は光のスピードでルイナの前に詰める。


「くっ!」


私は剣を横に薙ぎ払う。

ルイナは剣を躱すが態勢を崩す。

私はそれを見逃さなかった。


「ウィンドカッター!」


「なっ!」


ルイナは咄嗟にガードをする。

次にするべき行動はかかと落とし!


「ぐっ!」


ルイナのガードが崩れた。


「今だ!」


私は回し蹴りをルイナに入れ込みルイナは数メートル吹っ飛び壁にぶつかる。


「あう、ぐ....」


「凄い、あのルイナをここまで....」


さぁ、トドメだ。


「神よ....私の呼び声にお答え下さい....そして光の加護を私にお授け下さい」 


「ナルが詠唱?!」


カイが驚きから目を見開いている。


「暖かな光をありがとうございます。有り難く使わせていただきます!デウス・ザ・サギッタールー・ミニス!」


ブアっと眩い光が解き放たれた。


これで、全てが終わる....


と思ったのだが....


「嘘、なんで?」


リナが身体を震わせていた。


「あ、危なかったわ....」


ギリギリで致命傷を避けたんだ。でも、それでいい....それで


「さあ、ナル。とどめよ!」


ルイナは破滅の呪縛を放とうとする。


「もう、ダメだ」 


カイは落胆する。

リナは絶望のどん底に陥る。


「なーんちゃって」


私はルイナに向かってベッと舌を出す。


「は?」


ルイナの腹部には横へ一閃切られた跡があった。


では、誰がルイナにダメージを与えたのか?私はルイナから離れている。カイは落胆していた。リナは絶望のどん底に陥いって動けない。


「来ると思ってたよ」


ならば動ける人は一人だけ


「リツ」 


「ふん、ぶざまな格好だな」


「それ、言わないでよ」


「なんで」


ルイナが血を吐きながら言う。


お父さんはあの時、二人を信じろと言った。


それは私の目を覚まさせてくれるということ。けど、もう一つ、完全覚醒する前にお父さんが言った。


"彼を信じろ"と....

だから私は回復したリツが来ると信じてルイナに致命傷を与えた。


「私は仲間を信じたからだよ」


私はルイナに近づきながら話す。 


その距離20m


「けど、こんなに上手く....」


「奇跡的だよ。私もビックリ」  


また、近づく。

その距離15m


「アナタは絶望の淵に立っても進み続けたのね」


「何度も折れて仲間にも迷惑をかけた」


10m


「色々と記憶が蘇るわ。3000年前の記憶も....アタシはずっと孤独だった。愛や友情で溢れたこの世界が嫌いだった。だから消してやろうと思った」


「それで、色んな人の命を奪ったんだ」


5m


「ええ、でも、アナタと出会えて良かった」


「....」


1m


「誰かと一緒に笑い合えるって嬉しいのね!」


ルイナは笑った。初めて本当の笑顔を見せた。


「そうだね」


25cm


「ねぇ、ナル。次会えるときはアタシ、いい人に生まれ変わってもう一度会えるかな?」


「信じていればきっと」


15cm


「そうね、信じていればきっとよね」


「うん....」


5cm


「ナル、楽しかったよ」


「私もだよ、ヒナ」


その距離0cm....私は握っていた剣をヒナの左胸に突き刺した。この剣には特別な魔法を付与してある。

だから、魔女は跡形も無く消える。

じゃあ、不死身な奴も消せたんじゃない?と思う人もいるだろう。でも、これは一回しか使えないから....この日まで使わなかった。


「さようなら、ヒナ」


「ありがとう」


と一言残しヒナは消えた。

そこにはボロボロになった剣だけが落ちた。


「....っっ」


私は泣いた。それもそうだ、昔から一緒で今まで共に戦って来た仲間が魔女で最後は自分の手で倒した。

そんな悲しい結末だったんだ。


「皆、帰ろう!」


落ち着いた私は涙を拭いて皆に話しかける。帰ろう、私達の町に....

皆を歓迎するよ。


私達は町へ戻った。

私の故郷に。お母さんがいる町に。


「ん?あれ、ナルじゃないか?」


町に着くと町の人が私達に気付いた。


「本当だ、ナルだ」


「すげぇ、ボロボロだし傷だらけだぞ」


「激戦の末、戻ってきたのか?」


「皆、ただいまっ!」


私はニッと笑って町に入る。


「ただいま?おいおい、まさか!」


「倒したよ、魔女」 


私がそう告げると町の人は飛び上がり大喜び


「おおおお!」


そうか、魔女の存在が消えたからヒナの記憶は残らないんだ。悲しいな。


私がそんなことを思っているとお母さんが後ろから飛びついてきた。


「ナル〜〜!」


「ただいま、お母さん」


「お帰りなさい、皆も」


「た、ただいまです!」


「おう」

 

「ありがとうございます」


「一先ず上がって?」


私達はお母さんに家に入れてもらい温かいご飯を作ってもらった。


「凄いわね、ナル。魔女を倒すなんて、お父さんもきっと喜んでるわ」


「うん、でもきっとすぐ側で見守ってくれてるよ」


私には見える、お母さんのすぐ側で微笑んでいるお父さんの姿が。


「だと良いわね」


お父さんには助けられてばかりだったな。最初から最後までずっと....


「お父さん」


霊体のお父さんに私は話しかける


『ん?』


「ありがとう」


『ああ』


お父さんは優しく微笑んだ。


「お父さんがいるの?」


「んーん、いないよ。でも、どこかで見てるかもと思ってお礼を言ったの」


「そう、えらいわね」


お母さんはニコリと笑った。


「お風呂入る?」


「いいね、皆もどうぞ!」


「え、いいんですか?」


リナがお母さんの方を見て質問する。


「勿論よ!」


その日は家族の様な団欒を過ごした。そして、10年後....


私達は普通に働き普通に暮らしていた。変わったことと言えば....家族が出来たってことかな?


私とカイは5年前に結婚した。子供が一人産まれて幸せな家庭を築いている。子供は女の子で好奇心旺盛だけどどこか落ち着いている。そんな女の子の名前は


「ご飯だよー!"ヒナ"」

完結いたしました!

連載を始めてから3ヶ月程、どうでしたでしょうか?初心者なりにあーでもないこーでもないと試行錯誤しつつ達筆させて頂きました!


ド素人なので訳のわからん点もあったかもしれないですがここまで書き上げられたのは読んで下さった皆様のおかげです!


本当にありがとうございました!

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