無差別に
深く深く闇の底に堕ちてゆく....身体には倦怠感がまとわりつく。
もっともっと沈むと倦怠感が消えリラックス状態に陥った。
リミッターが外れるような感覚....
私が闇の底から目覚めた時、ニィと笑う。
辺りに衝撃が走る。
暗黒の冒険者の追加能力、振幅制限解除....
「....」
私はカイを見つめる。
「っ!」
私はカイに斬りかかる。
カイはそれを受け止めたが後退ってしまい、膝を就いた。
そこにトドメを刺そうと私が剣を振り上げ降ろすが帰って来たリナがそれを阻止した。
「これはどういう状況?」
「ナルは暗黒の冒険者の追加能力を発動したんです。無差別に人を殺しにかかるんです」
「なんて危険なの....」
リナの剣はミシッと音を立てた。
「くっ!」
「あらあら私を忘れないで頂戴」
そこにルイナも交ざり、2対1対1という決戦が始まった。
「もう、やるしか無いわね」
リナが冷や汗と笑みを零す。
「カイ」
「はい」
少し静かな間があったが直ぐに消え戦闘へと移った。
「ウィンドストーム」
風の嵐がルイナ達を巻き込む。
「まずは、あなたから」
私は吹き飛んだカイの近くに行く。
「ぐっ、火山よ我が呼び声に答えよ!フレイムボール!」
私はそれを顔面に喰らうが無視してカイの顔面を殴り飛ばす。
「ぐはぁっ」
カイは地面に強く叩きつけられるが受け身を取って大事には至らなかった。
「カイ!」
「僕なら大丈夫で、す」
カイはよろめきながら立つ。
「立っているのがやっとなあなたに一体何が?」
「あなたの、目を覚ます....」
「ふーん」
私は構わずカイに再度殴りかかるがルイナが受け止めた。
「魔女....」
助けた、つもりではないな。
「あなた、私が相手よ?」
「ふふ、上等」
私はルイナに蹴りを入れる。
ルイナは数メートル飛ぶ。
「ナルの目を覚まさせないと....」
「でも、どうやって?」
「....スキを見て会心の一撃を入れるしかないです」
「じゃあ、一発勝負ね」




