嘘であってほしい。
私達は故郷を離れ、また遠く離れた町までやって来た。
「ねぇ、ナル」
「どうしたの?ヒナ」
「....いいえ、何にも無いわ」
ヒナは笑って前を向く。
にしても、ヒナと出会って10年が経つのか....冒険者なりたての日はクエストなんて全然だったな。
それが今では魔女討伐のクエストを受けている。
「ヒナ、絶対に魔女を倒そうね!」
「..うん」
そして、私達は魔女のアジトへとやって来た。
薄暗く、湿っていた。
そんなアジトだった。
「ようこそ、破滅の魔女ルイナのアジトへ」
「....今こそアナタを倒す!」
私は剣を構える。
「僕も、助けられるだけの冒険者じゃないんだ!」
カイも剣を構える。
「貴様だけは生かしてはならん」
リツも剣を構える。
「私も兄さんと同じ気持ちよ」
リナもスキルを発動して剣を構える。
しかし、ヒナはヒナだけは違った。ヒナはルイナの元へ近付いた。
「ヒナ?!危ないよ?!」
ヒナはニヤリと笑い破滅の魔女ルイナを八つ裂きにする。
「お疲れ、コピー」
え?
「ああ、私の、アタシのステータスカードを見せるの忘れてたわ」
ヒナはステータスカードを私達の前に投げる。
【ヒナ・マルクス】
スキル:変身、破滅の呪縛、複製
スキル3つ持ちはこの世で魔女だけ、けど、ヒナが3つもスキルを所持している。これが意味するのは....
ヒナの周りには紫の風が巻き上げる。
そして、現れたのはマゼンタレッドの瞳にバイオレットの髪....彼女が【破滅の魔女ルイナ】だ。
次回からは最終章に突入です!




