もう一人の転生者
リナとの対決から三年が経った。
「さて、魔女もかなり力を取り戻したな」
「そうですね、ナル、そちらはどうですか?」
リツとカイが稽古をしながら私に問いかける。
「どうだろうね、今の所、死者は三年前に出た二人だけ」
死者はミズキさんとお父さんだけだ。
お父さんが死んだと言うのは二年前知った。
私はショックだった。
お父さんが魔女によって殺されたのが....絶対、お父さんの仇は取るよ。
私の命に変えても....
私は握る拳に力を入れる。
長生きなんてどうだっていい....私からお父さんを奪った魔女をこの手で殺す。
「ナル....」
「どうしたの?ヒナ」
私は心配そうに声をかけるヒナに問う。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、そろそろ行こうか?」
私達が次の町へと出掛ける準備をしている時、悲鳴があがった。
「ドランが出たぞーー!」
町の人達は大騒ぎ。
「ドラン?!」
私達は顔を見合わせてドランの入る方へ向かう。
「ギャオオオオン!!」
紫、毒属性か。
「よし、ここは僕に任せて下さい!」
カイが剣を構える。
「海よ我が呼び声に応えよ!ウォーターヒュージョン!」
カイの剣に水の魔法が付与される。
「はぁぁぁぁぁっ!」
カイはドランに斬りかかる。
しかし....
「ぐふぉえ?!」
カイは他者からの攻撃を喰らい吹き飛んだ。
「全く、来てみれば何だ?」
カッカッと近付いて来る足音。
「何だ、上級モンスターのドランじゃないか」
「待て、貴様」
リツが歩いて来た男の肩を持つ。
「離せよ....雑魚」
鼻で笑う男に対してリツは殴りかかる。
「おせぇんだよ、お前」
「はぁ」と男が溜息をつく頃にはリツは倒れていた。
「俺がコイツを仕留める下がってろ」
男はドランに魔法の一閃を喰らわせ撃退した。
「アナタは一体、何者、なの?」
ヒナの問いかけにニヤリと笑う男は口を開く。
「俺は【ナナセ・タナカ】、前世のままの名前なんだよ」
私は目を見開く、そして男は転生者だ。
「久々だな、ナル....いや唯花」
おはようございます。
いきなりの急展開だったと思います。
ここまで何があったのかは後に投稿する閑話にて分かると思います!




