【閑話】リツの過去
今回は閑話と言うことでリツの過去を書きました!
明日はリナの過去を投稿しようと思います!
俺は"家族"が好きだ。
父さんに母さん、そして妹。
俺達はどこにでもいる普通の家族。
「リツ〜今日も相撲するか?」
「おう、やるぞ!」
俺はよくガキの頃、父さんと相撲をとっていた。
「うりゃああああ!」
父さんは向かってくる俺をヒョイと持ち上げ相撲に勝つ。
「そんなんじゃ妹を守れないぞ〜?」
「むっ!俺はリナを守れる強い兄になるんだ!もう一回!」
俺は疲れるまで父さんと相撲をとった。
結果は全敗だがな。
それはそれでいい。戦って何が悪かったか反省してそれを次に活かす。
それが俺の得意な戦い方だ。
「兄さーん!」
「どうしたんだ〜」
俺が疲れて横になっていると泣きついてくるリナがいた。
「また、いじめられた〜」
「なんだって?!よし、俺がボコボコにしてやる!」
「うん〜」
俺はリナを泣かした奴をボコボコにした。その後、父さんにめちゃくちゃ怒られた。
「さて、ご飯よ」
俺もリナも母さんが作るご飯が好きだ。暖かくて安心する味。
けど、そんな幸せはある日突然打ち砕かれてしまう。
俺の町に魔女が現れた。
俺達は心の底から恐怖が湧いた。
「逃げるんだ!リツ、リナ!」
「でも、父さん達が!」
「いいから逃げろっ!」
俺と父さんが言い争っていると魔女が俺とリナに近付いた。
「まずいっ!」
俺はリナを抱き寄せ目を瞑った。
グシャァと嫌な音が視界に入る。そして恐る恐る目を開けると....胴を真っ二つにされた母さんがいた。
「かあ....さん、?」
俺は目の前の光景を目の当たりにし吐き気が襲って来た。
「おかぁさん!!」
恐怖で力が抜けた俺の腕から開放されたリナが分かれた母さんの死体に抱きつく。
「くそっ!」
父さんが駆け出し俺とリナを抱きかかえる。
「....」
俺は離れていく母さんの死体を見つめた。
俺には何も出来ない....そんな言葉が俺を追い詰める。
「とりあえずここに隠れてろ....」
「おかあさん....」
俺はリナに寄り抱き締める。
「大丈夫だ、きっと父さんがアイツを倒して暮れるよ....」
「うん....」
俺とリナは恐怖で怯え続け疲れたのか意識が飛んだのか眠ってしまった。
目が覚めると外は静まり返っていた。
「....っ」
俺は隣で寝ているリナを確認して外に出る。
「っっ!!」
底には血を流し倒れている父さんがいた。
「とう、さん?」
返事は無い。俺が父さんの顔を覗くと目には光は灯ってなくどこか遠くを見つめているようだった。
「あ、あぁ....」
俺が絶望しているとリナがやってきた。
「兄さん??」
「きちゃ、ダメだ....」
言うのが遅かった。
「おとうさん!!」
リナは動かない父さんの死体に近付く。
「......」
魔女、許さねぇ....絶対殺す。
「行くぞ....」
俺は妹の手を握り町から離れようとする。
「どこ行くの?」
「わからん....とりあえず遠くに行く、それだけだ」
俺は取りあえず町についたらリナを学校に入れてやるつもりだ。
足りるか?これで....
そして俺は寮付きの学校にリナを入学させその町を後にした。
俺はリナを守るため魔女を殺すため、修業する。
俺は憎き魔女を殺すんだ....




