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冒険者大会・体術の部、決勝

試合は着々と進んで行った。

もちろん勝ち進んだのはカイだ。あと、ミズキという女性。

決勝はこの二人になった。

正直、カイが勝つ確率は低い。


「お願いします」


カイはミズキに頭を下げる。

対してミズキはストレッチをする。


「始めっ!」


ダッと地面を蹴りカイが仕掛け蹴りをミズキへ入れる。しかし、簡単に避けられてしまう。


「!」


カイは空を切った自分の足をそのまま下へ叩き付ける。


そこ叩き付けた勢いで後退する。


「....」


カイはゴクリと唾を呑む。

相手からの動きは無く、ただ立ち止まっているだけ....


「次は私から仕掛けようかしら?」


ウフフと笑みを零すミズキ。

カイは警戒を強め守りの態勢に入る。


次の瞬間、目にもとまらぬ速さでカイの前に現れる。


「!!」


驚いたカイは少し守りを緩めてしまった。それが穴だった....


ミズキは腰を捻り左拳を前へ突出す。


「うっ!」 


ガッと鈍い音が鳴る。

カイはギリギリ、ミズキの攻撃を受け止めた。


「うぉぉぉぉぉぉっ!」


カイは片方の手でミズキの腕を掴みに行く


「触れさせない....」


カイは逆に腕を捕まれ宙を舞った。 


「へ?」


そのまま綺麗な弧を描き


「待って、待って!」


ドサッ 場外へと落ちた。

カイは手も足も出なかった。


カイは落ち込んだ。物凄く落ち込んだ。


決勝で手も足も出なかった。

まだ、足りない....カイの中で何かが燃えた。


「カイ!」


私とヒナはカイの元へ駆け寄る。


「やっぱり、強いですね。僕なんか手も足も出なかったです」


「そんなことないよ!カイは強くなった!」


「そう、なんですかね?」


カイは苦しそうに笑う。


「僕はまだ、全然で....」


カイが俯いていると私達の後ろからリツがやってくる。


「おい」


「はい?!」


カイはビクッと肩を震わし顔を上げる。


「貴様、強くなりたいのか?」


「そ、そうですけど....あなたは?」


「ああ、この人は【リツ】。新しい仲間だよ!」


「カイと言ったな。もっと強くなりたければ俺が鍛えてやる」


リツはカイの胸ぐらを掴み持ち上げる。 


「わっわっ」


カイはリツの肩であたふたする。


「明後日まで戻らん、ナル。頑張れよ」


「うん!優勝してみせるよ!」

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