応用してみよう!魔法応用訓練!
「おっとーさん!」
私はお父さんの膝の上へ乗る。
「どうした?ナル」
「今日は学校で魔法応用訓練だよ!」
「おお!遂にか!」
「お父さんより強くなっちゃうんだから!」
私はお父さんに向かってパンチをかます。
「おお?!」
お父さんは慌てて避けた。
「ふふ、油断してたら追いってちゃうからね!」
私はお父さんの膝から降りて「いってきまーす!」と言って学園へ向かった。私はお父さんが言った言葉は聞こえなかった。
「そろそろ本気ださなきゃなのかもね」
************************
「おはよ、ナル」
「あ、おはよう!」
私はヒナに声をかけられ席に座る。
「ヒナ、今日は早いんだね」
「そりゃあね、だって今日は魔法応用訓練よ?楽しみで仕方なかったわ!」
「確かに!」
生徒も全員集まり先生が教室に入る。魔法応用訓練の授業の日は一日かけて訓練をする。
「いいか?魔法は剣にも付与出来る」
うん、知ってる。お父さんに見せてもらった。
「例えば、基本魔法の炎。火山よ我の呼び声に応え剣に力を与えよ!フレイムフュージョン!」
先生が詠唱を唱えると剣に魔法が宿る。メラメラと炎を纏っている。
あったか〜い。アツーイ
「まぁ、今は見本として炎だったが付与する魔法は何でもいい。お前らが使える好きな魔法を付与すればいいよ」
そして、魔法付与の訓練が始まった。私は何にしようかな?やっぱ風?
「ウィンドフュージョン」
私は剣に風の魔法を付与する。
剣の周りに疾風が渦巻く。
うん、危ない☆
こんなの剣振ったら絶対皆、八つ裂きにされるよ。あはっ。
「よぉし、付与できたな?今から俺と一対一で実践するぞ」
私達は一人ずつ先生と戦っていった。あ、ヒナが勝った。
「次はナルよ」
私は順番が最後だった。
ヒナからバトンを受け取り剣を構える。因みに体術も有り。
「あ、いきます!」
私は地面を踏み込み、先生に仕掛ける。多分、交わすからどっちに交わすか予測しよう。
私はブンッと剣を振って風を先生に飛ばす。案の定交わされた。風は、ね?
私が出した判断は風魔法を放ったあと剣も一緒に目掛けてポイッとやる作戦。
「ぬぉっ?!」
先生は持っていた剣で飛んできた剣を弾いた。
「馬鹿だな!剣がなけりゃどうするんだ!?」
「手と足と魔法があります!」
私は全力ダッシュで先生に突っ込む。
「剣で叩けば一瞬だぞ?」
グアッと先生が剣を振り上げる。
「....」
今、魔法撃ったら打ち消されるしそのまま突っ込んだら剣振り下ろされるしなぁ。
「よし!」
私は先生が弾き飛ばした私の剣を目掛けウィンドカッターを撃ち剣を宙に浮かせた。
「剣を浮かせてどうする?」
私はもう一度ウィンドカッターを剣に撃ち込み先生に飛ばす。
「なっ!」
先生は剣を防ぐ為に剣を振った。
スキだらけ....
「ちょっと、まっ!」
私は右手に力いっぱい魔力を込めパンチを放つ。
先生は咄嗟にガードしたが吹っ飛んだ。先生は気絶をした。
「や、やりすぎた?」
まぁ、連戦で疲れもあっただろうから仕方がないのかも。その日、買ったのは私とヒナだけだった。
月日は流れ7年が経った。魔女は少し力を取り戻したらしい。
私?私はというと....冒険者になるために準備をしていた。
明日の朝、ヒナとここを出るつもりだ。
ヒナと旅に出る前に目標を決めた。
私は長生き。ヒナは色んな町を見る。ヒナには「長生きしたいのに冒険者?」と聞かれた。
まあ、そうなるよね。私が冒険者になったのは自分でお金を稼いで生活を安定させる為だし、あと、外にも出てみたかった。
自分を人を守ることができる人にも強くなりたいし。
何より自分の力で生きてみたい。
今、この時、初めて15歳まで生きてきて長生きの理由も色々変わった。これが成長ということなのだろうか?
いや、それは無いね。
"成長は目に見えない"私が一番好きな言葉だ。
もしかしたら、他人には見えているのかもしれない。だから、本当のことなんて誰も知らない。
けど、それでいい知らなくてもいいことも沢山ある。
「ナルー」
私が剣の手入れをしているとお父さんが私の名前を呼んだ。
お父さんに名前を呼ばれるのも明日が最後か....
「なぁに?お父さん」
私はお父さんのもとへ駆け寄り話を聞く。
「最後に本気の勝負をしないか?」
本気の勝負....まだ、一度も勝ったことがない。勝ちたい。勝って笑顔で旅立ちたい!
私は剣を握りお父さんの前に立ち、構える。
さあ、本気だ。本気の勝負だ




