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お父さんとの秘密

今日、お父さんは仕事が無いはずだ。なのに、お父さんは剣を持って外に出かけていった。


「怪しい....」


私はお父さんのあとを追うことにした。


お父さんに見つからないように。暫くするとお父さんは森の中へ入って行った。


「え?森?クエスト?お仕事休みだよね?」


私はお父さんに続き森の中へ入った。


「へぇ、初めて入るなぁ森」


前の世界で森の奥なんて入ったことがない。そもそも建物ばかりだった。


あー森って草木の匂いがして心が落ち着くなぁ〜


「ん?」


私が森の匂いを味わっているとカサカサと物音が聴こえた。


「っ!」


私は構える。モンスターだ。

数秒後、草の影からモンスターが飛び出した。


「これは....ウサギ??」


私はモンスターの知識はゼロ。多分どこかで学ぶ。


「とりあえず、倒す?」


私は手に魔力を込め狙いを定める。


「ウィンドカッター!」


風の刃がウサギのモンスターを斬る。


「まったく、ビックリするなぁ」


私は急いでお父さんのあとを追った。


奥に進んで行くと小さな小屋が見えた。


「ほわぁ」


私が見惚れているとお父さんが「ナル!?」と声を出していた。


あ、やば。


「ナル、ダメじゃないか!一人で来ちゃ」


「あはは、ごめんなさい。お父さん仕事じゃないのに剣を持って外に出かけたから怪しいなぁって」


「うげっ!お母さんには言ってないよな?」


「うん、言ってないよ」


「そうか、良かった」


「で?お父さんは何をしてるの?」


「僕?僕はここで修行をしてる。モンスターを倒す為には強くならなくちゃだからな」


「そしたら負けない?」


「勿論だ!強くなったら自分を人を守ることができるからな!」


お父さんは剣を振ってみせた。


「私もお父さんみたいに強くなりたい!」


「え?僕みたいに?」


「うん!自分を人を守れる強い人になりたい!」


「なんだ?ナルは冒険者になるのか?」


「うん!」


私は満面の笑みで頷く。するとお父さんは私を抱き上げて


「そうかー!冒険者かー!いいなー!でも、冒険者は死と隣り合わせだからなぁ」


お父さんは悲しい顔をして私を見つめる。


「だからこそ強くなるために修行してるんじゃないの?」


「うん、そうだね。死なない為には強くなるしかない」


お父さんは私を降ろして剣を構える。


「どうだ?ナル?お母さんにはナイショで僕と修行しないか?」 


その言葉を待ってたよ!お父さん!


「もちろん!でも、私、剣無いや」


「それならこれを使うといい」


お父さんは小屋から少し古びた剣を出す。


「少しボロいが研げばまだまだ使える。少し待ってろ」


お父さんは剣を研いで私に渡す。


「僕のお父さんが使ってた剣だ」


「え、いいの?」


「ああ、ナルに使ってほしいんだ」


「分かった!」


私はお父さんにもらった剣を構えお父さんは持っていた剣を構える。


サァと風が吹くと同時に剣と剣が交わる。


「この間勝負した時より強くなってるかな?」


「分からないけど、他の魔法は使えるようにはなったよ!」


カアンッと剣を弾く音がする。その音はお父さんからだ


「フレイムボール!」


「っ!!」


お父さんは急いで剣を構え私の撃った魔法を防ぐ。


「おお、炎魔法か....」


お父さんは少し焼けた剣を見て呟く。


「知ってるかぁ?ナル」


ニヤァとお父さんが笑う。


「?」


「火山よ我の呼び声に応え剣に力を与えよ!フレイムフュージョン!」


「?!」


お父さんの剣は炎の渦が巻き付いていた。


「え、そんなことできるの?!」


「ナルも体の部位ならどこにでも魔法が込められるのは知ってるよな?なら、剣も同じだ!」


お父さんは勢いよく踏み込み私に攻撃を仕掛けてきた。


右へ剣を振る動き!しゃがんで交わせば!


いや、でも....剣を握っていない左手で魔法かパンチが来る!詠唱の問題もあるからきっとパンチだ!


どうする!?後退する?それが一番いい答えかも....


私は地面を蹴って後退する。

お父さんの剣は空を斬った。


「忘れたか?今は()()()()()()()()()()()()んだぞ?」


私が気付いた時にはもう炎の渦が目の前に来ていた。


そっか、剣に魔法が込められているから振るだけで魔法が放たれるんだ。


いや、そんなことを考えている場合じゃない。どうにかしなきゃ!


「ウォーターボール!」


バシャアッと音が鳴る。

目の前に来ていた炎は消せたが喉元に来ていた剣は交わせなかった。


「やっぱり....強い」


「中々いい動きだったよ、でも、僕にはまだ勝てないね」


「また、また....ここで修行したい!次は負けないもん!絶対に勝つ!」


そして、私とお父さんの秘密の修行が始まったのだった。

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