負けたくないっ!
今日の1時間目の授業は体術。
体術の先生は最初に大切なことを教えてくれた。
大切なことは、足を抜かれないこと、脇に攻撃を入れられない、腕を掴まれないの3つ。
だが、それを、ふまえた上で自分で戦えとのこと。
「ヒナ、今回も相手お願いしてもいいかな?」
「いいわよ、今度こそ勝つんだから!」
ヒナは私の前に立つとスッと構える。
先生の「始めっ!」という合図で試合が開始される。
「はぁっ!」
今回は私から仕掛ける。
「ふっ!」
私はヒナに蹴りを入れる。
しかし、ヒナは私の蹴りを両手で受け止める。
「これを受け止めるんだね」
「もちろんよ、簡単には当たらせないわ」
私は続けて左手で腕を掴みに行く
「わっ」
ヒナは私から離れた、私は上げていた足を地面に落としそのまま落とした足を軸にして回し蹴りを入れる。
「うっ」
チッと私の蹴りがヒナの頬を掠める。
「やるわね」
「お父さんと毎日修行してるからね。剣術だけど」
「つまり、体の使い方は馴れてるということね」
「うーん、そんなところかな?」
私とヒナはもう一度向き合い試合を再開する。
「ふっ!」
次に仕掛けてきたのはヒナ。
そして速い。
「っ!!」
私は後退する。ヒナの攻撃は空を切った。すかさず私はそこに攻撃を入れに行く。
ヒナも後退する。
お互い一歩も譲らない。そう、この試合には負けたくないっ!
私はヒナに猛攻撃を仕掛ける。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ガードをするヒナに私は攻撃を入れガードを崩す体制に入る。
ガードを崩してそこに攻撃を入れてヒナを負かす作戦だ!
私は左手に力を入れ渾身の一撃を繰り出しヒナのガードを崩す....はずだった。
「えっ」
ヒナは私の渾身の一撃をヒラリと左に身体ごと交わしたのだ。
勢いを殺せない私はそのまま前に進む。
「もらったわ!」
ヒナは私の左腕を掴みグイッと私が進む方に引かれたことで私は体制を崩す。
「私の勝ちよっ!」
ヒナは踵落としを私に振り下ろす
「!!」
先生の「そこまでっ!」という合図と共にヒナの足は寸止めされた。
危なかった。
「うん、完敗」
「これで剣術の時の仮は返したわ」
ヒナは上げていた足を地面に降ろす。
「うーん、やられたなぁ」
私は苦笑を漏らして立ち上がる。
ヒナ、剣術の時より身体の使い方が上手くなった気がする。
「私も負けてられない!」
私はヒナを真っ直ぐ見つめた。
ヒナも私を見つめ返していた。
いつか、必ず。この勝負に決着を!
連載開始から10話を迎えました!
これからも連載頑張っていきます!
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