let's Cooking!
今日は学園がお休みで私は母とリビングに立っていた。
「頑張るぞー!」
事の始まりは昨日の夕方まで遡る。
************************ 「ただいまー」
「お帰り」
「あれ?お父さん、お母さんは?」
「ああ、ミオなら部屋にいると思うぞ」
「そうなんだ、ありがとう!」
私は階段を上がってお母さんの部屋に向う。
「お母さん!」
「どうしたの?ナル」
「明日学園お休みじゃない?」
「そうね、それがどうかした?」
「明日は料理を教えてほしいの!」
「え?いいけど何を作るの?」
「んークッキィーかな?」
まずは簡単なものから、クッキィーはこの世界の食べ物で私が生きていた前の世界、クッキーのことを指すと思う。多分クッキーって難しいお菓子ランキング5位ぐらいだと思うけどそんな難しくないでしょと思いながら私はリビングに立つ。
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そして、現在に至る。
「まずは材料の説明ね」
お母さんが「えーっと」と言って材料を手に取る。
「必要な材料は....妖精粉、妖精の蜜の塊、トリトンの卵、クワカブの蜜よ」
ほほう、よく分からないけど分かった。
「それじゃあ、作っていきましょうか?」
「はーい!」
私とお母さんは用意した材料を必要な分だけ測り他は冷蔵庫に仕舞った。
私はまず、妖精粉をふるい、その後、妖精の蜜の塊とトリトンの卵をしっかりほぐす。
「よいしょっとよいしょっと」
次に妖精の蜜の塊にクワカブの蜜を混ぜそこに3回ずつ分けてトリトンの卵を少量入れもったりするまで混ぜる。この混ぜ合わせたものに妖精粉を入れてしっかりと混ぜる。
最後にまとめラップをして30分から1時間冷蔵庫で寝かす。
待っている間暇なので私はお父さんと剣の修行をする。
「行くよ、お父さん!」
「よし、来い!」
お父さんとの剣の修行は魔法も有りだ。
「はぁっ!」
私は勢いよく地を踏みお父さんに飛びかかる。が、お父さんはヒラリと私の剣を躱わす。そして私の首を狙って剣を横に振りかぶる。
「っ!」
私はしゃがんでお父さんの剣を躱わす。そして、お父さんは追撃をする。私の足を狙って剣を振りかぶる。
「ウィンドカッター!」
瞬間、ブアっと風が吹き私は宙に浮き後退する。
「おお、無詠唱か....」
お父さんは驚きの言葉を零す。
「ふふん♪」
私は得意げになって笑みを零す。しかし、気付けばお父さんが目の前にいた。
「え、ちょっ?!」
「無詠唱魔法には驚いた。が、それだけでは僕には勝てないっ!」
私はお父さんの剣を防ぐ。ギィンと剣が鈍い音をあげる。
「くぅっ....」
「リラックス、リラックス」
お父さんは余裕の笑みで私は抑え込んでいた。
「余裕そうだね....」
「そりゃ、相手がナルだからね」
「むっ!」
私は腹が立ったので力を抜いてやった。するとお父さんが体制を崩す。よし、今!
「なんちゃってぇ」
お父さんはそのまま地面に手をついて逆立ちをしたせいで私の剣は空を斬る。私は隙だらけ。お父さんは逆立ちしてるだけと思ったら詠唱をし始めた。
「風よ我が呼び声に応えよ!ウィンドカッター!」
ブァッッと私より強い風が吹く。私はその強風に耐えられず体制を崩しお尻が地面についた。もう剣を構えた時にはお父さんの剣は私の喉に寸止めされていた。
「僕の勝ちだな」
ニッと笑うお父さんに一発蹴りをいれてやった。
お父さんとの剣の修行を終えた私は冷蔵庫で寝かせていたクッキィーの生地を取り出す。
「型で抜いて170度の熱で焼くんだよね?」
「そうよ、やってみましょ」
私はクッキィーを型で抜きオーブンで170度の熱で15分程焼く。しかし
「あれ?!なんで焦げてるの?!」
私は何か間違ったのかな?困っているとお母さんが「設定温度を間違えたのね。大丈夫よ、最初は失敗するわ」と言って残っていたクッキィーの生地をオーブンに入れた。
「あ、いいにおい」
「うん、成功ね」
やった。成功だ!学園に行ったらヒナにあげよう!喜んでくれるかな?
私は次の学園の日、クッキィーを持っていった。
「ヒナ、クッキィーを作ったの!よかったら食べてね!」
私はクッキィーをヒナに手渡す。
「ありがとう、ナル」
ヒナはクッキィーを受け取り袋を開けクッキィーを一つ口に入れる。
「うん、美味しいわ!」
モグモグと残りのクッキィーも口に入れるヒナ。なんか「ふぉれふぉーひゃってひゅくっひゃのぉ?」と言っていたけど何言ってるか分からなかったので「ヒミツー!」と返しておいた。




