2、リストラ機械兵の悪あがき①
つおい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
「怪我をしたくないもの、命が惜しいものは下がれ!、私を殺そうっていうなら手加減できない!!」
「ひぃぃぃぃ、俺は逃げるぞ!!」
「あ、俺も!!!」
「あ、お前ら!!逃げるな!!戦え!!」
下っ端の兵士達は蜘蛛の子を散らすように逃げ出す、上官はなんとか戦わせようとするが、いうことを聞く兵士は一人としていなかった、その場に残るのは上官一人だけ。
「ひ、た、助けてくれ……」
「…………別にそっちが突っかかってこなければ絡まないさ、もう人類軍の兵士である私は死んで二階級特進したからね………有能な部下を持ってて良かった、下手に勇気がある奴らだったら皆殺しだった」
そのまま彼の横を通り過ぎて、とっととトンズラここうとした時、目の前に今までの奴らとは雰囲気が違う男が立ちはだかる。
「貴様、何処へ行く?」
「…………所属してた軍の上官に実質クビ宣告されたからね、田舎の用心棒でもやって気ままに暮らすさ」
「なるほど………ならば俺たちの軍に入らないか?」
「…………はい?」
「貴様のその強さ、殺してしまうのも田舎の用心棒も勿体ない、我の近衛兵として働いてくれないか?」
「………さっきそっちの兵隊を殺しまくったけど?」
「ふん、瑣末な問題だ、やらなければヤられるそれが戦場のルールだ…………それに貴様は逃げる敵や戦意がない相手は見逃していたではないか、無差別な戦争屋じゃないとわかっただけで十分だ、背中を預けるに足る」
「…………その程度のことで信用するなんて、貴方正気じゃないな」
「ーーーフッ、我は魔王だ、正気などとっくの昔に捨てている………頼む、より早く平和な世界を作るために、力を貸してくれ」
「…………相手が人類軍ならそんな崇高な思想は持てなそうだな、復讐心で敵を殲滅すると思うけど良いの?」
「ハッ、復讐心で一杯の人間がそんな台詞を吐くわけがない…………復讐心を全く持つなというのも無理な話、我は許容する」
「………わかったよ、給料は2倍で良い」
「ハッハッハッ、がめついな!!、貴様はやはり人間より魔族の方が向いていそうだぞ!!」
そんなこんなで再就職先が決まった、私は今日から魔王直属宮廷近衛兵となった。
つおい(╹◡╹)