寒天が溶けた湯に砂糖を入れる
「寒天が溶けたようですね」
「寒天とお湯が交ざりあって一つになったみたいです」
プルンプルンのお姉さん達が解説する。
「では、次は……」
「砂糖をいれましょう」
「寒天が溶けきってから砂糖を入れるのが肝要です」
「寒天が溶けきる前に、砂糖を入れると固まりぬくくなる時がありますから」
「砂糖を入れて固まりやすくなるというのは、意外と知られていないですね」
「学んだでござる~」
「砂糖の分量はどうする?」
「通常はお好みの量でいいと思いますよ」
「人それぞれ、甘味の好みがありますから」
「ですが、今回は多くの人が食べる寒天ですし」
「今回は……そうですね」
少し考えるくノ一達。
「さっぱり味、大さじ一杯位に抑えた方がいいように思います」
「それは少し少ないんじゃないか?
もう少し甘い方がいいと思うぞ……大さじ7杯はほしい」
「甘いのはいいでござる~」
「風守の涼菓子はさっぱりした味付けが多いですから……ですが……」
「甘いものはエネルギーの基になりますね」
「そうですね。それに……」
お姉さん達は、子供達をみた。
多くの日本人の方々に元気になって欲しい。そう考えると甘味成分を多めにするのはよいかもしれませんね
「甘い寒天でござる~」
「あはは~やったー♪」
「おいしそう」
喜ぶ少女達。
「ふふっ」
喜ぶ少女達を見て、風守の守護者のプルンプルンなお姉さん達は微笑む。母性を感じる笑み。
お姉さん達個人の考え或いは好みというような感覚的には、少し砂糖が多い方が。
だがそんな事よりも子供達が笑顔を見せる事が、お姉さん達は嬉しく感じてるようだった。プルンプルンお姉さん達の豊かな母性故である。
「ですが、おおさじ七杯はさすがに少し多いですね。私め達だけでなく、多くの人にお配りするものですし……」
「多くの日本人の方々に元気になってもらえるよう、大さじ……5杯というのはどうでしょう」
「わかったでござる~~」
「おいしそう~~♪」
「甘い味……ちょっとエッチです」
そんなこんなで、風守の女達は寒天が溶けた湯に砂糖をいれていくのであった。
◆まとめ
◎砂糖を入れると固まりやすい
◎砂糖の量はお好みで。