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目覚め

お読み頂き有り難うございます!


投稿はマチマチになると思いますが、ちゃんと書き上げます!


感想・評価・ブックマークを頂けると嬉しくて死んじゃいます!


宜しくお願い致します!




…暗い闇の中で意識は深く沈み…一粒の光さえ無い空間には一つの音も無く、自分が生きているのか死んでいるのかさえ分からない、、、


…鼓動は凍りつき…心の行方は今となっては何処にあったのかさえ分からない、、、


…唇は青く染まり…愛の言葉を語らっていた時の息の吐き方さえ分からない、、、


…手は冷たくなり…人の温もりを感じて優しさを与え合う仕方さえ分からない、、、


…ガンッ!ガンッ!


…瞳は深紅に色を変え…見えるモノ全てが……


…ガンッ!ガンッ!…ガンッ!ガンッ!…


…瞳は深紅に色を


「ロマ~~!起きて~~!」


…瞳は


「こらー!ロマ~!起きなさーい!むぅぅ…こんだけ蹴っても起きないなんて……まさか死んでる?」


……………


…ガンッ!ガンッ!…ガンッ!ガンッ!…


「ロマ~!死んでるの?大丈夫~?」


…カチャッ……ギィィィィィ…


普通の部屋の一室に置かれた漆黒の棺の蓋が開かれ、棺の中からロマと呼ばれる若く凛々しい男性が出て来る、、、


「お嬢様…最初の大事な登場シーンだったんですが……」


「ん?よくわからないけど???棺の中で死んでるかと思って心配しちゃった!」


お嬢様と呼ばれた若く美しい女性のラクエスが答える、、、


「お嬢様……(わたくし)はリッチ(不死者)ですので死ぬ事はありません」


「まぁ生きてたならいいや!それより朝ご飯食べよ!見て!見て!わたしが作ったの!凄いでしょ!?」


「はい。凄い見た目です。食べれば死ねる気がします…」


「むぅぅ…酷い!せっかくロマの為に作ったのに!」


「私の為に…………お嬢様…味見は?」


「……してない」


「私に毒味をさせる気ですね…」


「………………」


「はぁぁ。……じゃあその塊は私が食べます。お嬢様の朝ご飯は私が作ります」


「えへへ~。いつもありがとう!ロマ!」


「いえいえ。私は執事ですから、当然ですよ」


「わたしの家はもう無くなったし、ロマはもう執事じゃないでしょ!だからお嬢様じゃなくて、ラクエスって呼んで!」


「いえいえ。お嬢様はお嬢様ですよ」


「むぅぅ……ラクエスって呼んで欲しいのに…」


ラクエスがぼそぼそと呟きながらテーブルへと向かう、、、


太陽の光が食卓を照らし、爽やかな風がカーテンを優しく揺らし、気持ちの良い風が部屋の中を抜けてゆく……


「はい。どうぞ…お嬢様」


テーブルの上にガーリックオイルを少しかけて焼いたパンと表面を焼いたベーコンと綺麗な黄色の半熟の目玉焼きが良い匂いをさせながらラクエスの前に置かれる。ロマの前には漆黒の塊が置かれる。


「いただきます!」


「頂かせていただきます」


…………


……


「ねぇ?どう?美味しい?」


ラクエスがロマに笑顔で問いかける。


「はい。お嬢様……見た目以上に不味いですよ」


ロマがラクエスに笑顔で答える。


「ちょっと酷くない?せっかくロマの為に早く起きて作ったのに!」


「これを食べさせる拷問を行うお嬢様のほうが酷いですよ」


「むぅぅ……ちょっと焼き加減を失敗しただけなのに…」


「お嬢様……今度からご飯を作る時は作る前に起こして下さい。一緒に作りましょう」


「えへへ~。一緒に作るの楽しそうだねぇ。ロマにいっぱい教えてもらわないとね!」


「はい。ちゃんと教えますので、料理が出来るようになって良い男性を捕まえて下さい」


「そんな事はどうだっていいの!……因みに…ロマは結婚とか興味無いの?」


「…はい。私はリッチですから相手と同じ刻を過ごせませんので結婚には興味は無いですよ」


「…ふ~ん。……それにしてもリッチかぁ~。ロマ以外にリッチって本当にいないの?」


「…さぁどうでしょう?いるとは思いますが……ただ…私は私以外のリッチに会った事は無いですよ」


「ふ~ん。そっか……まぁいいや!よし!ご飯食べたら今日もギルドに行かないとね!」


「そうですね。今日も1日頑張りましょう」


朝ご飯を済ませた二人は着替えをして、冒険者をしている二人は一緒に住む家を出てギルドへと向かう、、、



剣と魔法の異世界でリッチな執事のロマと元お嬢様のラクエスの二人の日常の日々と冒険の日々が始まる。




良かったら、前作も読んで頂けると有難いです!


仕事が忙しくて中々書く時間が無い…………


働かずにお金を稼ぎたいな……

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