それ、家に帰ってからじゃなくて、カフェでしてよ・・・
家に帰って直ぐ自分の部屋へ戻りベッドでぐったりとしていると一条からのllineが送られてきた。それも大量にだ。
「こら、次から次へと送ってくるな。大事な部分を読み逃すだろうが。まったく」
疲れているというのに一条ときたらまるで俺に容赦なく送信してくる。しかも一方的に話が進められているので何が何だかさっぱり分からない。
「用件をまとめてくれないか。俺は今疲れているんだ。」
今日は俺にとってとてもヘビーな一日だった。なぜならはじめてのことばかりだったからだ。
「ねぇ、山崎君女子とlineしてるっていうのにその言い草はないんじゃないの?そのような振舞い方は女子に嫌われちゃうわよ。」
「残念ながら俺のlineには女子はお前しか居ないぞ。ただもし俺の村人Bぶりが治ってline交換されて俺が要らんこと言って嫌われたらだな、、もしそうなったとしたら一条、俺と一緒に共にしてくれないか。」
「え、な・・・なんであなたと一生を共にしないといけないのよ!!後勝手にプロポーズしてるんじゃないわよ。あなたと一生を共にしていい利点なんて出来上がりの小説をずっとみれるってだけじゃないの。」
長い怒りの文章に加えて顔を真っ赤にしたスタンプも送られてきた。そしてまた続けて今度はボイスメッセージでバーカと送信されてきた。子供か・・・こいつは。
「とりあえず今まで私が送信したlineを見返してちょうだい。そこに大事なことがいくつもいくつも書かれているから。」
「分かった。」
大事な内容が書かれていたのはほんの少しだった。だが俺が一番問題視したのはそのほんの少しの内容だった。
「休み時間中は常に私たちと行動すること」
「どんなことも自分で行動しようとしない」
は・・・・いやいや…それは拷問だろ。流石に、、、
「ちょっと、、一条さん?さすがにずっと君らとは俺持たんわ。それは俺がずっと一人で居た事知っておいて嫌がらせしているの?それならまじでキレるんだけど。てか陰キャでもこんなのしてないだろ。」
「あなたクラスの休み時間とか本当に見てないのね。陰キャの子達でもグループというものはあるわよ。陽キャでも派閥みたいなのはあるからね。」
派閥みたいなのがあるのかよ。陽キャは皆仲良しじゃないのか。怖いなぁ・・・。
「なぁ、一条俺はボコられたりしないだろうな。それだけは嫌だぞ。って、一条達はどの派閥に属してるんだよ?」
「あぁ、私達ね。強いて言えば・・そうね、成績優秀者グループね。あなた含め達たちは陽キャグループみたいな愚かな真似はしないわよ。私達は無所属だけれど立場的には中立的なのよ。まぁ、安心しなさい。もしあなたが私達のグループに関わって、陽キャ達に散々ボコボコにされそうあ事が合ったら、私達が庇ってあげる。」
一条がそこまで言うのなら恐らくグループに加わっても問題はないのだろう。俺はそれらを踏まえて躊躇なく彼女らのグループに加わることを決心した。
「一条がそう言うのなら心強いな。是非俺を村人からノーマルにしてくれ。」
「あははは、もっと粘ると思ったら案外チョロいもんね。良いわ。私があなたを更生させてあげるわ。」
lineではさんぐらすをかけたニヤニヤした顔文字のスタンプが送られてきた。きっと一条自身にやけているのだろう。時刻は夜の九時を廻っている。そろそろ終わりにして晩御飯を食べたいな。
「そろそろ晩御飯を食べないといけないから終わっていいか?」
「最後にあなた自身も努力するのよ。まぁ、頑張りなさい。」
まぁ、あいつならそうなるだろうとは思っていたけどこう返してるうちにでもニヤニヤしてるあいつの顔を想像したら腹が立ってきた。
「了解しました。まぁ、せいぜい頑張るさ」
「じゃぁな。」