束の間の休息は濃い時間だったりする!!
途中、能勢口のカフェに寄り俺と一条は休憩することにした。カフェで休憩するのは俺にとってはわりかし多い。というのは小説の会議を行う場所が大体カフェである。ほとんどは担当編集(一条)が決めていて彼女いはく
カフェで会議をする方が捗るのだそうだ。それは俺自身が捗るといってそれじゃあ今度からカフェにしましょと決まったわけではなく、ただ担当編集が勝手に独断と偏見で決めただけなのだ。学校の時こそお互い仲良さげに見えてないが、仕事の時は和気あいあいとしたり、言い合いになったり全く別になるのだ。それが少し学校で
抑えてるってだけで、大きくは変わってない。話を戻すが、担当編集(一条)が捗るからといって毎回カフェにしているのは俺の執筆が捗り書き終わった後の原稿を彼女自身が楽しみにしているからだ。どうも場所によって作品の出来具合が全く違うというらしい。つまりカフェ以外の場所で執筆すると作品の出来は最悪で、担当編集に怒られてしまう。カフェの一体何が良いのか・・・まぁ、だが担当編集(一条)が大きく貢献してくれるのは違いない
いつかはちゃんと恩返しをしたいな。てかこの状況っていわゆるリア充みたいなもんじゃないの?ニヤケてきた。
「ねぇ、いつものオーダーで良いよね?てか何にやけてるの?この私と二人の状況がカップルみたいだと思ってるわけ?」
「カップルみたいだとは思ってないよ。リア充みたいって思ってな。だってそうだろ?この状況?」
一条は額に手をやり、だめだこいつという風にため息をついた。
「あなたほんっとうにチョロイわねぇ・・・別にそう思ってくれて構わないけど、それじゃぁ私並みにはなれないわ。」
「一条、お前、、本当に陽キャじゃないんだろな?どうも怪しいんだよな。俺は陽キャにしか見えんぞ!!お前が」
一条はほら言うと思ったわというような表情をし、ものすごいニヤニヤ顔で
「私が陽キャになるわけないじゃない。あんな何も考えてないようなパーティーピーポーに」
「私はいたってノーマルよ!!」
「一条、何もかんがえてないようなは言いすぎじゃないか?それって無能と同じ意味だろ?」
「あなた自分がいま一番ひどい事言ってるの気付いてる?ははは、けどあなたのそういう意見は嫌いじゃないかな。私は何も考えてない"ような″と言っただけよ。」
「一条ってクラスの皆から好かれてるから陽キャだと思っていた。そうでもないもんなんだな・・・」
すると一条は少し顔を俯き小さな声で---
「私はもともと陰キャだった時、陽キャが散々目立たない自分に苛めてきたのよ。殆どが外見絡みでね・・・でも当時の私は何も言い返せることが出来なくて、、これじゃ駄目だと思ってね」
「まぁ、私が陽キャだったとしてもあなたの相手ぐらいしてあげるわ。」
一条はまた明るい顔に戻り、"ははは、なんてないさ。″と言い、コーヒーを啜った。
「壮絶だったんだな。」
「陽キャはだから嫌いなのよ、自分たちだけが得をすればいいと思っている腐れどもしかいないから」
「やっぱ一条辛辣だな。けど、自己中心的な輩が多いってのは事実かもな。」
「あなた私のことを辛辣と言っておいて、それはどうなのよ?でもそういうあなたの性格嫌いじゃないわ。」
嫌いじゃないとか言われたらまた照れるじゃないか。全く。けどそうして強くなった彼女は今頼りになる人である。
「ここではプロジェクト:ノーマルの話はしないから家帰ったらこれからのことlineで送るわ。」
「おう。」
こうして俺と一条は別々の電車に乗り別れた。