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武士が転生  作者: ザク猫
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第九話

商人達は屋敷から少し離れた場所に集まっており、正義と執事兼教育係のバートン、数人の護衛で向かう。中には多くの者が雑談して入るとピタリと止まった



壇上の上に乗せてもらい威厳たっぷりと「みなちゃまありがとうございまちた」と声を張り上げる。商人達は少し顔を滅ぶが直ぐに引き締め、隣のバートンを見つめる



事前にバートンには1回目は任せると簡単に説明してある、バートンは「ではこれよりご説明致します」と説明を始めた



簡単に言うと事業を立ち上げるから融資しろだ

商人はすぐに理解してやっぱりかと内心ため息を吐いた。要は金をくれと言っているのだ



貴族の子供には良くある事で事業とか何とか言って金を巻き上げる。伯爵以上の階級では良くあり次期当主ならば先行投資として渡すが


チラリとワイズマン卿の息子、レウスを見る。視線は宙を舞い暇そうに周りを見ていた

彼は長男ではなく次男よって継ぐものはガーラ様だ。こいつに恩を売っても利益は出ないが粗末に扱うのも良くない


殆どの商人は頭の中でいくら出すか計算し終えていた。「では今から紙をお配りします。そこには商店名といくら投資してくださるか記入したください」


商人達は貰った紙に書くが貴重な紙をこんな事に使うとは、貴族の道楽とは良く解らないなとサラサラと書く


集められた紙をレウスは見て、五枚抜き取りバートンに渡す「•••ラガー商店、コルテック商店、ロートル商店、カルタック商店、ダラーガス商店

呼ばれなかった者はお引き取りを本日はありがとうございます」

「ありがとうございまちた」と二人して頭を下げた


呼ばれなかった商人達はやれやれと立ち上がり、そそくさと帰える。

お金を置くときに「いえ受け取らない様にと言われてますので」疑問に思いながら帰る



残った商人は何故自分達が?と考えを巡らせながらバートンを見ていると「ただ減らしたそれだけだ、何故君達が説明しよう」声ので所を見て驚いてしまった


先程は年相応な子供と見ていたら、急に大人びていや、下手したら税務官並みに手強い相手に見えた。気を引き締め、油断しないよう次の言葉を待つと



「徴収のような事をしたのは、私に対しいくらの価値があると考えいるか見る為だ。今残っている者は中々高めに見ていると判断した、もしくは兄上に媚びを売れるかもと考えいるか


どちらにしろあと二回同じ事をする質問はあるか?」



一人の男が立ち上がり一礼して「まず何を始めるのですか?」

「見せた」

「えっ?」


見せたと?と考え始めた商人達にペチン、パンと手を叩くバートンがいた。恨めしそうにバートン見ながら「次の段階だ。ヒントは与えた同じく融資額を決めて貰おう、貴殿らの才を見せてもらう」



と戻された紙に商人達は悩みながらも書き始めた。商売の匂いがする、それも大金の匂いが

それをレウスが見てから

「金額は教えない何故コレだけ出したか自己紹介と理由を教えてもらう、あと残った者は懇意にさせて貰うからな」


一人一人見ると少し太った男が立ち上がり「私はラガー商会のアスタルト・ラガー、主に食料を生業としています

レウス様が考えている事業それは紙では無いでしょうか?」

「ふむわかった。次」えっと間抜けな声がした。ラガー自身確信が無かった為、情報を引き出そうと思っていた。それはここにいる全員は理解していたからだ


誰も立たない為適当に指す、そいつは肌が薄く焼けている青年で慌てて立つと「僕はダラーガス商会、鉱物を生業としています、同じ理由と考えいますが何か変わった方法で作るのでは無いですか?」



「なるほど•••君には期待しているもしダラーガス商会を辞めて自分で作ると言うなら協力も考える」

数人の商人•••ラガー、青年ダリル・マークル、ロートルが戦慄した。


レウスは初めて商人を見たはず、それが部下と考えいる、だが自己紹介と言う方法でどのレベルの部下を連れてどれだけの権限を持っているか、それを見極めようとしている

それ以外にも何か考えている事があるはず、その為に三回に分けたのだから



その後も似たような説明をしつつ、「私はグラッセル・ロートル、ロートル商会の長であり主に加工品を取り扱っております。紙を製作し()()すると考えおります」


「なるほど•••まずは一つ言っておく、ここにいる貴殿らは商才はある。その為三人は決めたが一人決めかねているコルテック、カルタックは別室で我が右腕のバートンに任せる」チラリと見る


バートンはピクリと動いたが表情には一切出していない、良くやったと褒めたいが「バートンお二方の話を()()聞いて私に説明しなさい•••ではお二方は別室でお話下さい」


呼ばれた二人は睨み合いながら別室に向かう、そして残った三人に一礼し「まずは謝罪する無礼な立ち振る舞いすまなかった。ロートル殿とラガー殿二人は手伝って貰いたい」


短髪で白髪のロートルは頷き「わかりました。息子にも話しておきますが」手で静止させその先を止めさせた


「お話する前にダラーガス商会としてここにいるなら出て行って貰いたい」


「話を折りますが何故そこまで彼を?」素朴な疑問を問うラガーを無視して答えを待つと


「•••この事業を私に任せるなら私個人として聞きます」

「良し!ならば話そう、ロートル殿ご説明任せますよ」と護衛に降ろして貰いテクテクと出て行った。多分あの二人を帰らすのだろう



「ご説明できますかな?」ラガーが問うとカッカッカッとロートルは笑い「高く買われましたなぁまず予想だと言う事を頭に入れて貰いたい」





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