第八話 恐怖神父
コンコンとドアを叩き「入ります」と父上の書斎に入る。そこには父上ともう一人西洋の服を着た聖職者がいる
青と白を基調にしたシンプルな服で老年であろう多くの皺に白い髭が携わっている老人。
父上に呼ばれてここに来たのだが何の用だろうか?
「ディーン殿、私の息子レウスです。レウス」
「初めましてレウス・ワイズマンですディーン様とお呼びしてよろしいでしょうか?」
ホッホッホッと笑い「教育が行き届いてますなぁ流石はワイズマン公爵、将来が楽しみですなぁ」と世間話を始めた
ふと気づくと自分の肩に何か蝙蝠の様な鳥の様なヘンテコな奴が乗っていた、そいつが「オマエアクマカ?オマエアクマカ?」と奇妙な事を言う
予想としては目の前の老人が何かしているのだろう、気にせず世間話すると突然ドアが開き「うるさいッス!!」と言ってからドアを閉じた
「•••アレは何ですかな?ワイズマン卿?」
「精霊だと考えおりますが見た目が人でして•••レウスの精霊だと思います、ディーン殿の意見を聞こうと考えいます」
バタバタと鳥?がディーンの肩に乗るとレウスに対し「まずは謝罪しましょうレウス様」頭を下げた。
「レウス様が悪魔に取り憑かれたと思われましたので悪魔払いをさせていただきました」
悪魔?と父上を見ると居心地悪そうに咳払いしてから説明した
赤ん坊の頃から余り鳴かない、本に興味しか持たない
成長してからも何も欲しがらない、子供とは思えない知識、技術を持っている。だから悪魔に取り憑かれたとメイド達が噂しており調査したという事だ
「まぁ•••そうですね側から見たら異様な子供ですね。うん」
正義自身子供と言う感覚は無い。認識しているが子供を演じると言うのも面倒だと考えしなかったのだ、バレたらその時に考えればと思っていたが、まさか悪魔に取り憑かれたなどと思われるとは
(言い訳が思いつかん!仕方がないアイツらに被って貰おう)
「大体はあの精霊から教わりましたよ、それを父上に言ったとしても信じて貰えないと考えて言いませんでしたが」
ルーガスが説明しろと目線で射抜いて来たので一言断ってから言い訳をする。
眠るとあの精霊達がいて様々な事を教わっていて現在も勉強中であり、後三人ほど居るのは感じている。自分でも信じられない事を言っても信じられないから言わなかった
ルーガスは思考し「確かにな•••ディーン殿はアレは精霊だと思いますか?」
声をかけられたディーンも頷き
「少なくとも悪魔、ゴーストの類ではありません。バタリアンの声を聞いてあの態度ならね」
ディーンはクチバシを撫でてバタリアンの特性を教えてくれた、バタリアンの声は悪意あるものには苦痛と激痛を与え最終的には死にいたる。仮に耐えるとしてもレウス自身にも影響が出る為憑かれてるかどうか確認できる
説明を聞いた感想としては命の危険もあったのかぁぐらいだった、まぁ平和的に解決して良かったねと話が進みディーンから「念のためあの精霊と話してもよろしいでしょうか?」と聞いて来たので喜んでと場所を教えた
奇妙にも何処に居る事と何をしているのか解る。今は二人とも母上と談笑しているようでそれを伝える、ディーンは父上に一礼してその場を去った。
そして父上は簡単に謝罪して「憑かれてなくて良かった」と安心した。そして前に話した商人達は準備出来ていると教わり直ぐに会いに向かった