第七話
部屋には母上であるルイスとムッツリとした父上ルーガスとその原因であるレウス事正義と謎の精霊がいる
「さてレウス何から聞けばいいかわからないが説明してくれるな?」椅子に座らせるとルイスは二人分の紅茶を淹れてくれた。いつも通り美味しい
さてどうするかここは一つ
「ボク子供だからわかんなあ••ごめんなさい父上、だからその手はやめて下さい、オホンじゃあまず自称精霊君からどうぞ」
少年は頭を書きながら「ボスの部下でさぁ名前はまだ教えない」
「•••レウス精霊について知っているか?」不意な質問に「えぇと魔法?を使う時に必要で信頼関係を結ぶぐらいですか?」
「まぁ大雑把に言えばな魔法を使う時に精霊の力を借りて行使する。だが精霊とは喋らないし人型の精霊は初めて見る」
という事はこの精霊が初となる人型か違う何かか•••やはり物の怪か?
父上が精霊について簡単に説明し始めた。纏めると精霊自体については良くわかっておらず研究中、精霊はいつのまにか現れて側にいる、始めっから懐いており餌なども不要と言った具合だ
「なるほどならお前は精霊なのかな?でも精霊は己の一部と言ってましたよ父上」
「己の一部?良く分からないがそれぐらい信用しても大丈夫と言う意味では無いか?」少し納得行かない。ならばと本人に聞くとしよう
「あらいつもありがとうございます2さん」
「マジ感謝ッス!あっこのお菓子甘すぎじゃないッスか?」
「おい不快だぞ!」
と少年二人が母上と談笑していた。スッと父上に目線を戻し『説明求む』と見る
「•••知らないからな噂では王族では多くの精霊と対話しているとか聞くぞ、さて次だ」
ダンと木刀を置き先程についての説明らしい•••精霊は見なかった事にする
だがこれは簡単に言い訳出来る。前世で染み付いた動きをしたのは確かだが「父上見てれば誰でも出来るじゃないですかあんな事」
ん?と何を言ってるのか理解してないようなので
「騎士達の動きは見たことあるのでそれを自己流にしただけですけど?」と答えたら父上天井を見上げて「この天才が」と何か呟いた
「まぁ解った•••それでガーラに試合を申し込み曲がった根性を叩き直した訳か、最近のガーラは目に余ったいずれは私がしていただろう」
父上は立ち上がりレウスの頭撫でた。そして「お前も俺の息子だ今度は必ず私に相談しなさい」と部屋から出て行った。
父上の気持ちに少し嬉しいが次の問題を見る母上と話している二人だ。見た目は同じ黒い帽子、黒い眼鏡、顔は包帯でグルグル、黒い服と気味が悪い。身長はあちらのが幾分か高いが頭一つ分程度
「あー母上こちらの方は?」母上と仲が良いので母上を挟むんで聞くと母上は「コラ」と軽く頭を叩き
「レウスの精霊さんでしょ?覚えてなきゃダメよ」ジロリとその精霊さんとやらを見ると
「ボス、一人とは言ってない、後三人居ますぜ、おい」ともう一人の少年の肩を叩くと「ボス、ナンバー2ッスよろしくおねがいしまーす!」何から言えば良いのか悩む父上もこんな気持ちだったのか
「私がナンバー1です。まぁ愛称みたいなものと思って下さい、ボスの疑問にお答えします」
初めて会った精霊事ナンバー1、聞くに後三人居るのは本当らしくそれぞれ番号で呼んでいる、出てこないのは、正義に原因があるとの事その原因は教えて貰えなかったが
次に何が出来るのかと聞くと
1、リーダー格で周りを纏める。様々な事を浅く知っている。兵器関係特に
2、爆弾や機械仕掛けなどに詳しく科学も大体解るとの事
3、料理、お酒、武術、農業が詳しそうだあんまり話さないからわからないらしい
4、狩人以上詳しく知らない
5、医学に詳しい薬学も行けるとの事
正義は頭を抱え、大声で叫びたかった(わからん!!医学は解るだが薬学とはなんだ?狩人?どんな奴だ!!料理、酒?オッサンか!!)
ともかく様々な知識を持った何かが近くに居ると言うのが解った。今はこれで良いと現実逃避をする
「ボスが赤ん坊の頃なんて酷いんぜ、泣かないのなんのって、そう言えば妹さん元気ですか?」
「えぇ元気と聞いているわ、一歳になるまで会えないの」
「ボスみたいな無愛想な子にならないように祈っておくッス!」
そんな世間話を右から左へと流しながら今日は終わった