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武士が転生  作者: ザク猫
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第六話

中庭にはイライラとしたガーラと騎士が二人待っていた「遅い!いつまで待たせるんだグズ!!」


弁解すると何も聞いていない、場所や時間など一切それで遅いと怒るのはどうなのだろう?

白々しくため息を吐いてから騎士二人に挨拶を交わす


その二人はまさか挨拶するとは思っておらず戸惑いながらも返してもらい「レウス!無視するな俺を誰だと思ってるんだ!!」


キーキーと喚くガーラに「剣は礼儀に始まり礼儀に終わる。これは相手に敬意を持って戦えと言う意味だ、我が家の精兵に挨拶するのは当然」とガーラに握手を求めるとパンと弾かれてしまった。


そして木刀を構え今か今かと待ちきれない様子である、不意打ちをしない所を見ると成長はしているようだ


レウスは距離を離して父上が来るのを待つと数分後には父上と数人の部下が来た。どうやら観戦するらしい


「二人とも待たせたなでは見せて貰おう」と手を挙げた、それが始まりの合図になりガーラはレウスに突撃する


「やぁぁ!」と木刀を振りかぶり下ろすがレウスは簡単に避け、お返しとばかりに首元に木刀を軽く当てた

ガーラは何が起きたか解らないが追撃とばかりにガムシャラに振るうが「ガーラやめ!おま「父上!やめて下さい!」


父上が止めそうになったので正義がそれをやめさせる。カンカンと音が鳴り響く中ガーラと正義には決定的な違いがあった。


ガーラは力任せに木刀を振っているだけで足はバラバラ、隙だらけとまぁ子供だからと大目に見れるが

正義は全く違った最小限の動きで躱し、受け流し、的確に急所へ木刀を当てる。剣の達人と思える動きだ


数分もすればガーラの肩は上下に揺れ疲労の色が濃くなってくる「きょ今日はこれぐらいにしてやるレウス」と木刀をしまい忌々しくレウスを見るが

「兄上何を言っているんですか?まさかもう無理と?所詮その程度ですか」

それを聞き、怒りで顔が真っ赤に燃え木刀を構え直し突撃•••単調な攻撃に今度はキッチリと威力のある打撃をお見舞いする正義


一発でガーラは腹を抑え込み涙を流し始めた。「•••情け無いそれでも次期当主か?私に一発も当てないで情けなく涙を流す、今度は許しをこうか?」ガシと蹲るガーラを踏むと予想通り父上が立ち上がり止めに向かうが切り札を出した


突然現れた精霊に父上達は驚き警戒するそのスキに「悔しいか?腹が立つか?ならば来い!お前の全力で!!まだまだ出来るだろ!!」足を外し距離を置くとガーラは立ち上がり正義に立ち向かった


そこからはのガーラはがむしゃらに振っていたが正義が助言をだす「全体を見ろ!それ見ろ避けられた」「剣と足並みを揃えろ、剣で当てるじゃなく全てを剣に込めろ!」


するとメキメキとガーラの剣術が上達する観戦していた父上達にも解るほどに

段々と剣術を身につけガーラ自身に限界が近づくと「ほら最後の一本!」とレウスが言うと不思議とガーラの残る力全てを出せた。


上段からの振り下ろしガーラにとって最後で最高の一撃を正義は見切っていたが会えて肩で受けた。パキリと嫌な音が聞こえ骨が折れたかと確信しつつもガーラを見ると


意外そうな顔でレウスを見ていた、そして慌てて木刀を捨て「悪い!そんなつもりじゃ」正義はポンポンと頭を撫でて「流石は兄上見事です」と褒めると何故かその場で泣き崩れてしまった


困ったように頬を欠いているとガシリと頭を掴まれた。そこには恐怖を感じる程の怖い顔をした父上が居た

「レウス後で私の部屋まで来ることアイリン怪我の治療を頼む」部下の一人が当たった場所へ手を掲げると手の中からピョコと小さなウサギが現れ、レウスの肩に乗ると


肩が暖かくなり何故か繋がったと理解出来た•••これが妖術かと納得しガーラにも同じくウサギを乗せていた


「ボス行きますぜ」

手を掴まれたのはあの青年、深く気にしなかったがよく見ると顔が包帯で巻かれていた。「何を言ってるんだ?父上に掴まれて逃げられないよ」


ルーガスはニッコリと笑いレウスを抱えた父上の部屋へ連行された。


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