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第1幕 二人合わせて



新島 「どうも~!新島タモツで~す!」


高橋 「高橋で~す! 二人合わせて! せ~の!」


二人 「「ブラックマンデー!」」


新島 「って事で、早速死にたくなった訳なんですけれども・・・」


高橋 「なんでだよ! 一緒にコンビ名を言っただけじゃねえか!」


新島 「この汚い顔でせ~の!とか言われたら鬱にもなりますよ」


高橋 「別にいいだろ!」


新島 「二人合わせて!ブサイクマンデー!」


高橋 「勝手にコンビ名変えんなよ!」


新島 「ちょっ、俺までブサイクみたいなコンビ名にするのやめてくれよ」


高橋 「お前が勝手に叫んだんだろ!」


新島 「まぁそんな感じでね、新島タモツと高橋ブサイクの二人でお送りします」


高橋 「俺の下の名前がブサイクみたいに紹介するのやめろ!」


新島 「改めてブラックサンデーで~す。よろしくお願いしま~す!」


高橋 「マンデーだよ! そこで間違うなよ!」



新島 「まあ我々もね、一般のお客さんにはあんまり馴染みが無いコンビかも

    知れませんけど、以前はトリオで活動してまして」


高橋 「実はそうなんですよ、すぐに一人辞めちゃったんですよね」


新島 「前はもう一人、ボケ担当がいたんですけどね」


高橋 「まぁ、そいつがネタ以外のプライベートでもボケてばかりでして」


新島 「それである日、高橋が『お前いい加減にしろ!』って斧でバーンってやって

    海に沈めちゃったんですけどね」


高橋 「つい激しいツッコミを・・・っておい!それただの殺人じゃねーか!」


新島 「あ、悪い。ウソついたわ」


高橋 「当たり前だろ!」


新島 「斧じゃなくてナタだった」


高橋 「どっちでもねーよ! なんで俺がツッコミで人殺さないといけないんだよ!」


新島 「などと供述しており、県警では余罪を含め慎重に捜査を進め・・・」


高橋 「冤罪だよ!」


新島 「まあそんな感じで、ブラックマンデーだけにこんなブラックジョークも

   散りばめてお送りしますけども」


高橋 「いらねーよ! 客席引いてるじゃねーか」


新島 「まあ実際のヤツが辞めた理由はですね、結成時の割り振りで高橋が『ブラ』

    そいつが『ックマ』、俺が『ンデー』担当と決めたんですけど・・・」


高橋 「何の担当だよ!意味わかんねーし! それに切る所もおかしいだろ!」


新島 「その件で、そいつと俺が方向性で揉めちゃいまして・・・

    俺が『ックマ』なのに、お前が『ンデー』なのはおかしい!とか何とかで」


高橋 「下らねえ事で揉めんなよ! どっちもおかしいだろ!」


新島 「華のある『ンデー』の俺に嫉妬しちゃったんでしょうね~」


高橋 「ねえよ、いっさい華ねえよ!」


新島 「結局それで喧嘩別れみたいになって、『ックマ』担当のそいつが抜けたから

    一時期『ブランデー』と名乗ったりして・・・」


高橋 「あの頃は酒屋と間違えられて辛かった・・・ってねえよ! そんな時期は!

    大体全部ウソじゃねーか!」


新島 「まぁそんな感じで、今は新島タモツと高橋ブサイクの二人でお送りしてます」


高橋 「そこ繰り返すのかよ!」


新島 「改めてブラックサンデーで~す。よろしくお願いしま~す!」


高橋 「マンデーだよ! そこも繰り返すのかよ!」



新島 「でもまあ、何だかんだで相方には感謝してるんですよ」


高橋 「え、あらそうですか」


新島 「トリオが解散した後もコンビとして残ってくれましたからね」


高橋 「ま、まあ、コンビとしてはやって行けるかなとは思ってましたんで。

    ・・・って、こう改まって言われると、なんか照れるというか・・・」


新島 「まぁ俺は正直、出だしで鬱になるくらいやって行けないと思ってますけど」


高橋 「誰か、斧持ってきて~!」







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