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異世界で橘屋開店します。  作者: 鯛 中
8/21

拠点を作ろう!

読んで頂きありがとうございます。


今回は報告から…

前話ですが後半部分少々いじりました。アイテム追加と転移に関して変更になっております。ゲートを使用しての移動だとあちこちに設置といった場合に無理が生じるので転移魔法での移動にさせてもらいました。ただ制約もつけたので矛盾しない程度の変更になってます。


おかしくね?とかんじられた場合はびしばし指摘いただければ誠意をもって対応させていただきます。どうかよろしくお願いします。

…光が収まる…


穏やかな風が頬をなでる…ゆっくりと目を開く…

森林に囲まれた湖と平原。穏やかな日差しが心地いい。


「おい朔。これからどうするか考えるぞ。はしゃいでないでこっちこい」


さてと…って…こんななんも無い場所でどうしろってんだ…あの抜け爺…


「すまんすまん…なんもないと困るわの~住む家はこっちで用意するがなんか希望はあるかの?」


さっき別れたばっかだろ…なのに何も無かったみたいに普通に出てきやがって…家の事絶対忘れてただろ…ほんとに神かどうか疑わしくなるぜまったく…まぁどうでもいいが……


「朔。お前なんか希望とかあんのか?」


「特には無いよ~朝にぃの好きにしてもらってかまわないよ~」


朔…お前面倒くさいからだろ…たく


いきなりいままでとまったく違う環境はさすがに生活し難いよな…以前の俺達の家じゃちょっと不便か…

稽古場の道場あると便利だよな…師匠達の家が便利か…


「どんなんでも構わないのか?」


「問題ないぞ。で、決まったのか?」


「…俺達が通ってた道場わかるか?敷地全体、庭とかも含めて。あれと同じもので後から改築とか簡単に出来る様にしてもらえるか?」


「いいじゃろ。大丈夫じゃ。場所どうする?」


「この辺り温泉出るとこあるか?」


「ん?ちょっと待てよ…おぉ…あったぞ。そこの湖から少し離れたとこじゃな。温泉なんてどうするんじゃ?」


「ん?露天風呂作ろうかと思って。敷地内に簡単に温泉引ける場所にしてもらえるか?」


「なんと!露天風呂か!!そりゃええ。まかすがええ。ちょいと待ってろ」


ぶつぶつ独り言を言ってると


「うぉりゃ~~~~~~~~っと!!」


うぉ…いきなりどうした?きでも触れたか??

なんて驚いてるとさっき爺様が指さした場所に見慣れた建物…俺達の通った道場があった…


「うぉ~すげ~朝にぃ!!」


朔夜が興奮して叫んでる。しかし、マジびっくりだな…ほんとにそのままだよ。中は入ってみないとわかんねぇけど…


「どうじゃ?すごいか?褒めてもええぞ?ほれほれ…」


爺様うざい…面倒くさくて神様扱い忘れてるけどまぁいいか…


「朔。行くぞ。ほれ爺様もくんだろ?」


俺達は家に向かって歩き出す。まだそんなに時間がたってるわけでもないのに懐かしいな…以前のように門をくぐり中に入る。

庭もそのままだな。母屋と道場も一緒か。母屋の中はどうかな?玄関を開け中に入る。


「おじゃまします…」


返事がある訳でもないのに習慣のように挨拶をする。


本当になにも変わらない…朔夜も感心したように辺りを見回しながらすげぇすげぇ言ってる。


これからは俺達が住むのだから俺達に合わせて中の改装をしなくちゃな…まずは2階からかな…朔夜と爺様を連れ立って2階に上がる。

師匠達が使ってたそのままの部屋…今後、感傷に浸る訳にはいかない…荷物はすべて消してもらう。


8畳ほどの広さの部屋を旅館の和洋室の様な作りにしてもらい4畳の畳の間にフローリングのスペースベットは置かず布団を用意してもらう。朔夜も同じ作りがいいとのことで同じものをもう一部屋。

その他に6畳ほどの広さの部屋が4部屋。和室と洋室を2部屋ずつ作っておく。

次は1階部分。とくに改装しなければいけない部分はない。生活に必要な物以外は2階同様消してもらう。

電化製品はそのまま残してもらった。ただ電気の供給があるわけではないので代用として雷の魔石を利用した電気の供給システムを構築して使用できるようにし、水は敷地外に大きな密閉タンクを設置して水の魔石で水を貯め供給出来るようにした。ガスの供給はどうにもならないのでキッチンは火の魔石をつかった魔道具としてコンロとオーブンを製作…これで生活するのには困らないな…

さてと…


「なぁ爺様、ついでだから露天風呂作っていってくれねぇかな?場所はあそこらで」


縁側から広い庭の一角を指差す。


「大丈夫じゃ。わしの好きに作ってもええのか?」


「あぁ。ただ気に入らなければやり直してもらうけどな?」


「そんなことにはならんわい!!まぁ、まかせておけ! うぅ~ん…ほりゃさ~~~~!」


また奇妙な掛け声と共に庭の一角に並々と温泉を湛えた石作りの立派な露天風呂が出来上がる。


「どうじゃ?景色もよう見えるように塀を一部無くしてしもたが…ええ出来栄えじゃろ?」


「うん。まじすげぇ。爺様さんきゅうな。やっぱ神様だな」


「そうじゃろ、そうじゃろ…もっと褒めてもええぞ?」


調子のりすぎ…


「精霊どもは呼びかければ出てくる。光と闇は問題ないじゃろ。他のはきっちり絞めてやるがええ。」


すっかり忘れてたよ…爺様が帰ったら呼び出してみるか…


「転移門は敷地の外に設置しておいたで後で確認するようにの…起動はなんも難しいことはありゃせん。ただ魔法陣に乗れば勝手に作動するでな。それじゃもう行くでの。しっかりやるんじゃぞ?またくるからの…うぉほほ…」


…呼ばん限りもうこんでもいいぞ…爺様…そんなことを思いつつ消えていく爺様を見送る。


「さて…朔 荷物片付けたら精霊ども呼ぶぞ。さっさと終わらせたいからな。30分後に集合な」


「おっけ~。早速片付けてくるね」


それぞれの部屋へと向かう。


持ってきた荷物を片付け畳に寝転び天井を見つめ…


…これからが始まり…どうなるかなんてわからない…それでも引き返せない…新しい未来を紡ぐ為に覚悟をもって過去を捨てよう…


新たな決意をもって一歩を踏み出す……



召還まで全部持っていくつもりでしたがあんまり長いと読み難い…自分がですが…

なので分割になってます


次回は召還!!おたのしみにw

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