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第一話 片想い

俺は、シュンっとした気持ちで、友達の家に無事到着したが、心の中は、悲しみに満ち溢れていた。

それまでに、1歩を10歩に、1分を5分という経路をたどっていた。


「…はぁ…」


俺は、それしか、口にはしていなかった。

それもこれも、見事に俺の恋愛は物の数秒にて尽く崩れたのが原因である。

友達の家のインターホンを鳴らすと、友達がすぐに出てきた。


「おおっ照月てるつきっどした?元気ないじゃないか?」


「ああ…気にするな」


と、冷たく返す俺。別に、悪気はないんだ。許せ友よ。


「…ま、まあ、見てたからわかるが振られたな」


見てたのか、ストーカー。

どうせ、俺を待っていたというよりも、窓辺から登校中の女子を見ていただけなのだと思われる。

とりあえず、俺らは、家を出て、歩き始めた。

そんなに遠くない学校も、今では、やはり、遠く感じる。

その時だった。

先ほどの女子とは違う子が、話を掛けてきた。

無論、友達に。

友達がモテているためだろう。

だが、話の途中、こちらを見てくる。

なんだ?何かついてるのか?と、ふと思い、頬を触るが、何も心当たりがない。


「なるほど、この人が、照月君かぁ〜…」


と、少し呆れた顔をしてきた。

なんだよ、わるかったなっ!


「あの子が‘惚れてる‘理由がわからないな〜」


と、一言。

え?なんですか?それ、新種の嫌がらせですか?

モテない俺への攻撃ですか?

先ほど振られた俺への追い打ちですか?

と、何気に心の中では叫んでいた。


「と、噂をすれば〜…」


と、そちらのほうを見ると…

外見からは、やや小柄。

髪は背中の、肩に着くぐらいの長さで、黒髪。

コバルトブルーのような瑞々しいきれいな色をした瞳。

そして、髪には、ヒヨコのピン止めをつけている。

一言でいえば、美少女と言える人材だろう。

この女の子にきずき、その子はホッホッと、少々ステップ状態で、歩いてきた。

途中、僕を見てくるが、先ほどのセリフと重なるのだろうか…?


「あっ…もしかして…照月君…?」


その美少女は、少しおどおどしながら、そう言ってきた…。

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