表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/22

入院8日目...

何時か分からないが、目が覚めた。

ともくんの遺体を確認する夢を見て。

これはやばいと思って、ナースステーションに行ったら、

睡眠薬もらえたから、まだ2:00前だ、今。


寝なきゃいけないのに、寝れるように睡眠薬もらったのに、

あの日のことがフラッシュバックする。


水を吸った煉炭を持ち帰ってきて、

大樹と「どうしようね、これ」って笑ったこと。

ひかことちーに、

「パパ、死んじゃってた」って軽く言ったこと。

その晩すぐに、難波江さんが来てくれたこと。


あたしはあの日から、前に進めてない。

同じ場所で足踏みしたり、飛んだり跳ねたりして、

進んだと思ってるだけだ。

あの日の感情のまま、取り繕って生きてるだけ。


どうしたらいいの?のまま生きてるから、

いまだにしっかり出来てない。


周りのみんなは強い。

「どうにかして頑張れ」って言う。

あたしは頑張れない。もう立てない。進めない。

あたしの時計は壊れてしまったままだ。


5:30起床。

ずっと家で5:30起床だったから、体が覚えてるんだろうな。

こっから、朝ご飯の時間までが長いなぁ...。

部屋にいたら時間分かんないから、外にでよう。


テレビ観に来たら、一昨日梅雨明けしたんだって!

もう夏じゃん。

てか、今日の横浜、酷暑だって。

大樹、歩きで来るけど、大丈夫かなぁ。

帰りのタクシー代、渡してあげたいけど、

今回の入院にそんなに持ってきてないしな。

下嶋さんがいたら、聞いてみようかな。


ともちん似の可愛い看護師さんに聞いてみたら、

ワーカーさんは出勤してるか把握してないから、

呼び出してみますって言ってもらえた!

いてくれ...!!

5000円だけ下ろして、大樹に渡そうと思ってるので。

退院の時足りなかったら、セブンに引き出しに行けばいいしね。


てか、大樹が金ないって言ってたけど、家計ファイル渡したはずだから

足りないってことはないと思うんだけど...。

デリバったら足りなくなるから、多分、デリバったな...。

本の中のお金、使ってもいいよって言えないんだよなぁ。

今後の生活に支障が出るし。

大樹はやりくり上手なはずだから、うまくやってくれると信じてる!

とりあえずタクシー代用意したいから、下嶋さん、いてくれっ!


朝ご飯食べたので、一旦部屋に戻る。

お掃除隊が来るまでは、部屋でゴロゴロ。


今日は推しの看護師さんがいた!

目の保養になるwww


下嶋さん、早く来ないかなぁ...。


ちょっとぉぉぉぉ!

今日の担当看護師さん、ともちん似の看護師さんなんだけど。

そして、お掃除隊は推しの看護師さん。

推しと推しに囲まれて幸せだった...❤︎


10:00まであと5分。

スマホ解放まであと5分。

まだかな、まだかな♪


14:00、大樹が面会に来てくれた。

コンタクトを持って。

とりあえず、すっごいたくさん文句を言われた。

確かにそうだよね。

受験の時に、家事やって、買い出し行って、勉強して、

区の職員さんと話し合って...普通の高校生の生活じゃないよね。

本当に申し訳ない。

帰ったら、いっぱい言うこと聞いてあげよう。

お泊まり会も長くしてあげよう。

大樹には、本当に頭が上がらない。


で、面会終わって、しばらく外見てたんだけど、

一向に大樹が出てこなかったから、きっと先生に捕まったんだと思う。


それからしばらくして、森田先生が来て、

荷物のほとんどを返してくれた。

ベッドとチェストも運ばれてきて、カーテンも取り付けてもらって。

うん、これで床で寝るのとはおさらばだ!

しかし、かーてんがあると一気に病室って感じになるな。

今までは独房って感じだったけど。


てか、服の上、3着しか持ってきてなかった。

困ったな...焦ってたんだろうな、準備に。


寝る前のトランプにも慣れてきた。

参加してる人はみんな、21:00の与薬を待つためにやってるらしい。

なるほど...眠気防止なんですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ