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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
座って話す

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47/217

あんたとちがって


 だけどいつもと違いジリは何も言い返さない。

 

 酒を飲んだみたいに血走った目。

 これ以上言い返したくなかった。

 そのぼさぼさの髪と髭はもとより、いつの間にか眉にまで白いものが混じり、日に焼けた顔はシミで覆われ、眉間のほかのシワがまた増えている。


「 まさか、テングとゆくつもりか?」


 まただ。『テングの所には行くな』。ジリはいつもこうだ。うるさい。


「べつに、いいだろ」

 一緒に行く気はないがジリにはそう言いたくなかった。

 あいつらと一緒だと勘違いしてくれれば、ひょっとしてこのまま「出て行け!」と追い出されるかもしれない。


「よかあない!」


 うん、いい反応だ。つぎのおれのことばできっと、追い出されるはずだ。

「うるせえな。あいつらはいいやつだよ!あんたと違っておれの話も聞いてくれるしな!」

 


 ところが、ジリの口は急にだらりと開いて、声もださない。


 いままで見たこともない顔になると、また視線を逸らした。




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