表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
※※※

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/217

※※※ もうへーき



 ※    ※     ※





「あーあ、水がついたよ」

「仕方がない」

 水に落ちそうな子供をさらったのは翼の生えたヒトのカタチをした者で、こどもを抱えたまま空へとでた。下の沼では赤黒く大きなハサミが水から突き出て、何かを探すように左右に揺れている。



 抱きかかえた子供がぎゅっと閉じていた目を、そうっとひらいた。


「もう『へーき』だ」

 子供を抱えた白い翼の方が笑いかけると、子供は縮めていた体の力を抜き、その途端に少し重くなって一瞬ぐらつく。


「わたしが抱えよう」

 傍らを飛んでいる黒い翼が腕をのばし、その子供を抱いた。

「サザナ、カエルのところに行こう。わたしもすぐにこの汚い水を洗いたい」

 自分の白い翼を確認するようにその顔を上向ける。


 とたんに子供が「あ!」と叫んだ。


「白い羽!袋!」じたばたと暴れだす。


 サザナが微笑んでその体を抱えなおした。

「危ないぞ。ヒトは翼がないのだろう?ここでわたしに放されたら落ちて死ぬぞ」


 抱えられた子供は急にぐったりして、何かをつぶやき、そして声をあげて泣き出した。


「どうした?どこか痛むのか?」

 それでも泣き続ける子供の周りをエンは困ったように飛び回る。それをおかしそうに眺めてからサザナがやさしく語りかける。

「もうすぐ下りられる。泣かないでいい。あの白い羽も貰えばいい」

「羽?わたしのか?」


 突然子供が泣き止んで顔をあげる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ