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今日の狩り
「なに?またジリとけんかしたの?でも、ジリはさっきまでみんなと一緒だったよなあ。フッタ、誰とけんかした?」
その青い目はいつも、少し心配しているような不安そうな色を浮かべおれを見る。
この目に言い訳をするのはやっかいだ。
「ワッカ、今日は何の狩だった?」
面倒なので忘れさせようと聞き返したが、すぐに後悔する。
これじゃあ次の質問をさせるようなもんだ。
「ねえ、なんで狩に来ないんだよ?」
ほらきた。この質問が嫌でおれは駆け出したのに。
「ジリに聞いてこいって言われたのか?」
ワッカを使って呼び出すつもりか?
「違うよ。ジリはフッタのことは何も言わないよ。でもさあ、ジリの狩は他のやつのと違ってすげえおもしろいんだ。『力』ばっかじゃなくて《道具》を使うことが多いしさ。今日なんか何を獲ったと思う?魚だぜ、魚。そうだ!それでさ、みんなで海に行ったんだ」
さっさと歩き出すと、ワッカがせかせかついてくる。




