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※※※平気じゃない
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ぼごんぼごん。
そこから目がはなせない。
泡が割れ、ゆれた水面が今度は違う方向から押される。
ぼこぼこん
あちこちにたくさんの泡。
「へ、へーき・・」
どう見ても平気じゃない状況に涙が出てくる。
ぼこぼこいっていた泡が突然止まった。
静かになった水面が、向こうのほうからのたりと押し寄せ、分厚い水を被った何かが出てこようとしている。
ざぼおおおおおっという水音と顔にかかる水滴だけで観念し、目をつぶってしゃがんでしまった。
あしがすべって浮いた体が水の中に消えようとした時、―― それが、間一髪でさらった。
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